適応
2型糖尿病 ►シタグリプチン及びイプラグリフロジンの併用による治療が適切と判断される場合に限る 注意
1)本剤を2型糖尿病治療の第1選択薬として用いない
2)本剤は原則として次の場合に使用を検討
a)既にシタグリプチン50mg1日1回及びイプラグリフロジン50mg1日1回を併用し状態が安定している
b)シタグリプチン50mg1日1回の単剤治療により効果不十分
c)イプラグリフロジン50mg1日1回の単剤治療により効果不十分
3)本剤投与中において,本剤の投与がシタグリプチン及びイプラグリフロジンの各単剤の併用よりも適切であるか慎重に判断
4)適用は予め糖尿病治療の基本である食事療法,運動療法を十分に行った上で効果が不十分な場合に限り考慮
5)重度の腎機能障害又は透析中の末期腎不全患者ではイプラグリフロジンの効果が期待できず,又当該患者に対するシタグリプチンの最大投与量は25mg1日1回である為,本剤を投与しない
6)中等度の腎機能障害患者ではイプラグリフロジンの効果が十分に得られない可能性があるので投与の必要性を慎重に判断
用法
1日1回1錠を朝食前又は朝食後に経口 注意
①中等度の腎機能障害患者では,シタグリプチンの用量調節が必要である為,次の場合に本剤の使用を検討
a)シタグリプチン25mg1日1回(中等度の腎機能障害患者での開始用量)及びイプラグリフロジン50mg1日1回の併用により効果不十分
b)シタグリプチン50mg1日1回(中等度の腎機能障害患者での最大投与量)の単剤治療により効果不十分
c)既にシタグリプチン50mg1日1回及びイプラグリフロジン50mg1日1回を併用し状態が安定している
禁忌
1)過敏症
2)重症ケトーシス,糖尿病性昏睡又は前昏睡,1型糖尿病(輸液及びインスリンによる速やかな高血糖の是正が必須となる→投与不適)
3)重症感染症,手術前後,重篤な外傷(インスリン注射による血糖管