診療支援
薬剤

ソムアトロゴン(遺伝子組換え)新様式
2412
somatrogon(genetical recombination)
エヌジェンラ Ngenla(ファイザー)
 皮下注ペン:24・60mg/1.2mL/カートリッジ

適応

骨端線閉鎖を伴わない成長ホルモン分泌不全性低身長症 注意適用は成長ホルモン分泌不全性低身長症と診断された患者に限定.診断に際しては最新の「厚生労働科学研究費補助金難治性疾患等政策研究事業 間脳下垂体機能障害に関する調査研究班 成長ホルモン分泌不全性低身長症の診断と治療の手引き」を参照

用法

0.66mg/kgを1週間に1回皮下注 注意

①週1回投与する薬剤であり,同一曜日に投与

②投与を忘れた場合は,予め定めた投与日から3日以内であれば気づいた時点で投与し,その後は予め定めた曜日に投与.投与日から3日を超えていれば投与せず,次の予め定めた曜日に投与.尚週1回投与の定めた曜日を変更する必要がある場合は,変更前後の投与間隔を3日以上にする

禁忌

1)過敏症

2)悪性腫瘍(成長ホルモンが細胞増殖作用を有する)

注意

〈基本〉

①血清インスリン様成長因子-Ⅰ(IGF-Ⅰ)濃度が基準範囲上限を超えないよう,定期的に検査を実施し,必要な場合は投与量の減量を考慮

②成長ホルモンはインスリン感受性を低下させる為,血糖値,HbA1cの上昇の発現がある.定期的に血糖値,HbA1c等を測定し,異常が認められた際は,投与量の減量又は一時的な中止等,適切な処置

③甲状腺機能低下の顕在化又は悪化の可能性があるので,甲状腺機能を定期的に検査.必要に応じて適切な治療

④頭蓋内圧亢進の症状の悪化又は再発の可能性があるので十分に観察.視覚異常,頭痛,悪心又は嘔吐が認められた際は,中止又は減量と共に,視神経乳頭浮腫の有無を確認する為に眼底検査の実施を検討

⑤副腎皮質機能が低下し,血清コルチゾール値の低下や中枢性(二次性)副腎皮質機能低下症が顕在化することがあるので十分に観察

➏自己注射に際して,次の点に留意

a)投与法に関する十分な教育訓練を実施後,患者自ら確実に投与できることを確認した上,医師の管理指導の下で実施

b)全ての器具の安全な廃

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