診療支援
薬剤

メカセルミン(遺伝子組換え)新様式運転△
2499
mecasermin
ソマゾン Somazon(オーファン)
 注射用:10mg/V

適応

1下記疾患における高血糖,高インスリン血症,黒色表皮腫,多毛の改善:インスリン受容体異常症A型,インスリン受容体異常症B型,脂肪萎縮性糖尿病,妖精症,ラブソン・メンデンホール症候群

2下記疾患における成長障害の改善:成長ホルモン抵抗性の成長ホルモン単独欠損症Type1A,ラロン症候群

注意

1)以下の点を踏まえ,有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与

a)メカセルミンによる治療中又は終了後に良性腫瘍及び悪性腫瘍発生の報告

b)動物実験において腺癌を含む乳腺腫瘍発生の報告

2)インスリン受容体異常症の際は,急を要する以外は,予め糖尿病治療の基本である食事療法,運動療法を十分行った上で考慮

用法

11回0.1~0.4mg/kg 1日1~2回(食前) 皮下注 21回0.05~0.2mg/kg 1日1~2回(食前) 皮下注 ►1日1回は朝食前,2回は朝食前と夕食前 ►原則として低用量より開始し,前記範囲内で増減 ►1Vに添付生食液1mLを加え溶解 注意血糖低下作用はほぼ用量依存的であるが,血漿蛋白結合に非線形性が認められるため,次の基準を目安に投与量,投与回数の適宜増減

インスリン受容体異常症:治療開始に先立ち,症例毎に低用量(0.1mg/kg)から順次適当量を朝食前に単回皮下注し,投与後の血糖値,血中インスリン値,血中ソマトメジンC濃度等の検査値の推移及び随伴症状の観察に基づき,治療用量,1日投与回数を設定.治療投与への移行後は,それらの項目及び臨床症状(成長促進作用から考えられる臨床所見を含む)の定期的観察を行い,投与量,投与回数を適宜増減

成長ホルモン抵抗性の成長ホルモン単独欠損症Type1A,ラロン症候群:治療開始に先立ち,症例毎に低用量(0.05mg/kg)から順次適当量を朝食前に単回皮下注し,投与2~4時間後の血中ソマトメジンC濃度が同年代の生理的レベルの上限を著しく越え

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