適応
1点頭てんかん,気管支喘息,関節リウマチ
2副腎皮質機能検査
3ネフローゼ症候群(副腎皮質ホルモンを除く他剤が無効で,副腎皮質ホルモン療法が不適当な場合に限る)
用法
131日1~2mL(テトラコサクチドとして0.5~1.0mg) 分1~2(増減) 筋注 21日1~2mL(テトラコサクチドとして0.5~1.0mg) 分1~2 筋注 必要があれば連続2~3日行う
注意
〈基本〉
①副腎皮質ホルモン療法からの切り替え時には離脱症状を防ぐため副腎皮質ホルモン剤を急に中止せず一定期間(最低1週間)併用
②稀にショックあり→以下の諸点に留意
a)ショック等の予測のため,十分な問診
b)予め皮膚テストを行うことが望ましい(皮膚テストとしては酢酸テトラコサクチド注の104倍程度の希釈液を皮内に注入し,15~20分後の皮膚反応を観察する等の方法がある)
c)救急処置の準備
③投与後は安静にさせ観察が望ましい
➍投与中に水痘に感染すると,致命的な経過をたどることあり→以下に注意
a)投与前に水痘の既往や予防接種の有無を確認
b)水痘の既往のない患者は水痘への感染を極力防ぐよう常に十分な配慮と観察を行う.感染が疑われる場合や感染した場合は,直ちに受診するよう指導し処置
c)水痘の既往や予防接種を受けたことがあっても,投与中は水痘を発症する可能性に留意
〈適用上〉
①投与時
a)筋注だけに使用
b)組織・神経等への影響を避けるため,筋肉内注射時は次の点に注意
1.注射部位については,神経走行部位を避けて慎重
2.繰り返し注射する場合には,左右交互に注射するなど,同一部位を避ける.尚,小児等には特に注意
3.注射針を刺入したとき,激痛を訴えたり,血液の逆流をみた場合は,直ちに針を抜き,部位をかえて注射
患者背景
〈合併・既往〉
①アジソン病,副腎皮質ホルモン剤長期連用:使用中,発熱,チアノーゼ,消化器症状(腹痛,下痢),脱力感,頭痛等の症状が発