適応
1視床下部-下垂体機能障害に伴う無排卵又は希発排卵における排卵誘発及び黄体化
2生殖補助医療における卵胞成熟及び黄体化
注意
1)投与にあたっては患者及びパートナーの検査を十分に行い,投与の適否を判断.特に甲状腺機能低下,副腎機能低下,高プロラクチン血症及び下垂体又は視床下部腫瘍等が認められた場合,当該疾患の治療を優先する
2)1投与対象はWHOグループI又はII(多嚢胞性卵巣症候群を含む)に相当する排卵障害である
用法
250μgを単回皮下注 注意超音波検査や必要に応じた血清エストラジオール濃度の測定により十分な卵胞の発育を確認した上で投与
!警告
本剤を用いた不妊治療により,脳梗塞,肺塞栓を含む血栓塞栓症等を伴う重篤な卵巣過剰刺激症候群が現れることがある
禁忌
1)過敏症
2)視床下部,下垂体に腫瘍(悪化)
3)原因が特定されない卵巣腫大又は卵巣嚢胞(悪化)
4)診断の確定していない不正出血(悪性腫瘍の疑いあり)
5)卵巣癌,子宮癌,乳癌及びその疑い(腫瘍の悪化或いは顕在化を促す)
6)妊婦・妊娠
7)活動性の血栓塞栓性疾患(症状悪化)
注意
〈基本〉
➊不妊治療に十分な知識と経験のある医師が使用.投与により予想されるリスク及び注意すべき症状について予め説明
➋本剤を用いた不妊治療により,卵巣過剰刺激症候群があらわれることがあるので,以下のモニタリングを実施
a)一般不妊治療においては,本剤投与中及び排卵誘発に使用する薬剤〔ヒト絨毛性性腺刺激ホルモン(hCG)等〕投与前の超音波検査による卵巣反応
b)生殖補助医療においては,本剤投与中及び卵胞の最終成熟に使用する薬剤(hCG等)投与前の超音波検査及び血清エストラジオール濃度の測定による卵巣反応
c)自覚症状の有無(下腹部痛,下腹部緊迫感,悪心,腰痛等)
d)急激な体重増加の有無
e)超音波検査等による卵巣腫大 なお,卵巣過剰刺激症候群のリスク因子として,多嚢胞性