診療支援
薬剤

デスモプレシン酢酸塩水和物新様式E
2419
desmopressin acetate hydrate(DDAVP)
デスモプレシン Desmopressin(フェリング)
 スプレー(定量噴霧式):2.5(125μg)・10(500μg)/5mL/V(2.5・10μg/1噴霧)
 (注射は)
デスモプレシン(点鼻スプレー0.01% ILS)

適応

1〔スプレー2.5〕中枢性尿崩症

2〔スプレー10〕尿浸透圧或いは尿比重の低下に伴う夜尿症

注意1多飲・多尿・低比重尿を示す疾患として中枢性尿崩症(バソプレシン感受性尿崩症),心因性多飲症,腎性尿崩症,高Ca血症に基づく多尿症がある.これら各種疾患に基づく多尿を鑑別し,バソプレシン欠乏による尿崩症のみに使用

用法

11回5~10μg(〔スプレー2.5〕2~4噴霧) 1日1~2回 鼻腔内に投与 ►患者の飲水量,尿量,尿比重,尿浸透圧により増減 小児1回2.5~5μg(〔スプレー2.5〕1~2噴霧) 1日1~2回 鼻腔内に投与 21回10~20μg(1~2噴霧) 1日1回就寝前 鼻腔内に投与 ►10μgから開始し,効果不十分な場合20μgに増量 ►1日最高量は20μg

!警告

‍ 〔スプレー10〕デスモプレシン酢酸塩水和物経鼻製剤を夜尿症に対して使用した患者で重篤な低Na血症による痙攣が報告,患者及びその家族に対して,水中毒(低Na血症)が発現する場合があること,水分摂取管理の重要性について十分説明・指導

禁忌

〔スプレー10〕低Na血症(増悪の恐れ)

注意

〈基本〉〔スプレー2.5〕

①渇中枢異常を伴う症候性尿崩症は,水出納のバランスが崩れ易いので投与中は血清Na値に十分注意

②水中毒症状を来すことあり,以下に注意

a)過度の飲水を避け,点滴・輸液による水分摂取にも注意

b)適正な飲水量,用法の習得並びに維持量を決定するまで,入院等必要な処置

c)状態を観察し水中毒を示唆する症状(倦怠感,頭痛,悪心・嘔吐等)の発現に十分注意

➌水中毒の発現を予防するために患者及びその家族に以下の点について十分説明・指導

a)指示された飲水量,用法・用量を厳守

b)過度に飲水してしまった場合は本剤の投与を行わない.発熱,喘息等の飲水が増加する疾患を合併している場合は特に注意

c)水中毒を示唆する症状(倦怠感,頭痛,悪心・嘔吐等

関連リンク

この記事は医学書院IDユーザー(会員)限定です。登録すると続きをお読みいただけます。

ログイン
icon up
あなたは医療従事者ですか?