診療支援
薬剤

デスモプレシン酢酸塩水和物新様式
2419
desmopressin acetate hydrate
ミニリンメルト Minirinmelt(フェリング)
 OD錠:60・120・240μg(デスモプレシンとして)

適応

1尿浸透圧或いは尿比重の低下に伴う夜尿症(60μgを除く)

2中枢性尿崩症

注意1

1)原則として6歳以上に使用

2)使用前に観察期を設け,起床時尿を採取し,夜尿翌朝尿浸透圧の平均値が800mOsm/L以下或いは尿比重の平均値が1.022以下を目安とし,尿浸透圧或いは尿比重が低下していることを確認

2多飲・多尿・低比重尿を示す疾患として中枢性尿崩症(バソプレシン感受性尿崩症)・心因性多飲症・腎性尿崩症・高Ca血症に基づく多尿症→これら各種疾患に基づく多尿を鑑別し,バソプレシン欠乏による尿崩症のみに使用

用法

11日1回就寝前に120μgから ►効果不十分な場合は240μgに増量可 21回60~120μg 1日1~3回 ►投与量は患者の飲水量,尿量,尿比重,尿浸透圧により増減 ►1回投与量は240μgまでとし,1日投与量は720μgを超えない 注意〔共通〕

①低Na血症の発現を防止するため,低用量から投与開始.又,増量は慎重に

②食後投与から食前投与に変更した際,投与後に血漿中デスモプレシン濃度が高くなり有害事象の発現リスクが上昇する可能性に留意→患者毎に投与と食事のタイミングを検討

③食直後投与では目的とする有効性が得られない可能性→食直後の投与回避が望ましい

➍夜尿症及び中枢性尿崩症の治療における水分摂取管理の重要性を考慮し,本剤は水なしで飲む.尚,本剤は口の中(舌下)に入れると速やかに溶ける

1本疾患は年齢と共に自然に軽快,治癒する傾向→定期的(3カ月前後)に治療を1~2週間中止して夜尿状況を観察等,漫然と継続しない 2小児の中枢性尿崩症の治療において本剤60μg投与で過量投与が懸念される際は,デスモプレシン経鼻製剤使用を考慮

!警告

‍ 〔スプレー10〕デスモプレシン酢酸塩水和物経鼻製剤を夜尿症に対して使用した患者で重篤な低Na血症による痙攣が報告,患者及びその家族に対して,水中毒(低Na血

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