診療支援
薬剤

オキシトシン新様式E
2414
oxytocin
アトニン-O Atonin-O(あすか)
 :1・5単位/1mL/A
オキシトシン(5単位 富士製)

適応

子宮収縮の誘発,促進並びに子宮出血の治療の目的で,以下の場合に使用 

1分娩誘発,微弱陣痛

2弛緩出血,胎盤娩出前後,子宮復古不全

3帝王切開術(胎児の娩出後)

4流産,人工妊娠中絶

用法

原則として点滴静注 1点滴静注法:5~10単位を5%ブドウ糖液(500mL)等に混和し,点滴速度を1~2ミリ単位/分から開始し,陣痛発来状況及び胎児心拍等を観察しながら増減.点滴速度は20ミリ単位/分を超えない 24点滴静注法:通常5~10単位を5%ブドウ糖液(500mL)等に混和し,子宮収縮状況等を観察しながら(増減) 静注法(弛緩出血及び胎盤娩出前後の場合):5~10単位を緩徐に注射 筋注法:5~10単位を緩徐に注射 3点滴静注法:5~10単位を5%ブドウ糖液(500mL)等に混和し,子宮収縮状況等を観察しながら(増減) 筋注法:5~10単位を緩徐に注射 子宮筋注法:5~10単位を子宮筋層内へ直接投与 注意

①筋注法,静注法は調節性に欠けるので弛緩出血に用いる場合か,又はやむを得ない場合にだけ使用を考慮

②分娩誘発,微弱陣痛の治療の目的で使用する場合は以下の点に留意

a)本剤に対する子宮筋の感受性は個人差が大きいので,できるかぎり少量(2ミリ単位/分以下)から投与開始し陣痛発来状況及び胎児心音を観察しながら適宜増減.過強陣痛等は,点滴開始初期に起こることが多いので,特に注意

b)点滴速度を上げる場合は一度に1~2ミリ単位/分の範囲で30分以上経過を観察しつつ徐々に行う.点滴速度を20ミリ単位/分に上げても有効陣痛に至らないときはそれ以上あげても効果は期待できないので増量しない

③投与の際は,精密持続点滴装置を用いる

!警告

‍ 1過強陣痛や強直性子宮収縮により,胎児機能不全,子宮破裂,頸管裂傷,羊水塞栓等が起こることがあり,母体或いは児が重篤な転帰に至った症例が報告,投与にあたっては以下の事項を遵守し慎重

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