適応
無月経,月経周期異常(稀発月経,多発月経),月経量異常(過少月経,過多月経),月経困難症,機能性子宮出血,子宮発育不全症,卵巣欠落症状,更年期障害,不妊症
用法
1回5~10mg 1~4週間毎に筋注(増減)
禁忌
1)エストロゲン依存性悪性腫瘍(例えば乳癌,子宮内膜癌)及びその疑い(腫瘍の悪化,顕性化を促す)
2)乳癌の既往(再発)
3)未治療の子宮内膜増殖症(細胞異型を伴う場合あり)
4)血栓性静脈炎や肺塞栓症又はその既往(血栓形成傾向が増強)
5)動脈性の血栓塞栓疾患(例えば冠動脈性心疾患,脳卒中)又はその既往
6)重篤な肝障害(増悪)
7)診断の確定していない異常性器出血(子宮内膜癌による場合は癌の悪化,顕在化を促す)
8)妊婦・妊娠
注意
〈基本〉
➊外国で卵胞ホルモン剤と黄体ホルモン剤を長期併用した女性では,乳癌になる危険性が対照群の女性と比較して高くなり,その危険性は併用期間が長期になるに従って高くなるとの報告→患者に対して本剤のリスクとベネフィットについて十分な説明と共に必要最小限の使用にとどめ,漫然と長期投与を行わない
②投与前に病歴,家族素因等の問診,乳房検診並びに婦人科検診(子宮を有する患者では子宮内膜細胞診及び超音波検査による子宮内膜厚の測定を含む),投与開始後は定期的に乳房検診並びに婦人科検診
③〔プロギノン・デポー〕続発性無月経の患者:少なくとも最終月経終了後8週間経過するまで投与しない
➍〔プロギノン・デポー〕無月経及び子宮発育不全症の患者:投与中に妊娠することがあってはならないので,適切な非ホルモン法(クナウス-荻野によるリズム法と体温法を除く)による避妊を行うよう注意.又,治療プランに基づいて(約28日という規則正しい間隔で)消退性出血が起こらない場合は妊娠を考慮すべきであり,鑑別診断によって状況が明らかになるまで中止
〈適用上〉
①筋注のみ使用
②生理的月経の発現に障害を及ぼ