診療支援
薬剤

プロゲステロン新様式運転△
2477
progesterone
ウトロゲスタン Utrogestan(富士製)
 腟用カプセル:200mg
ルティナス Lutinus(フェリング)
 腟錠:100mg
ルテウム Luteum(あすか)
 腟用坐剤:400mg
ワンクリノン Onecrinone(メルクバイオ)
 腟用ゲル:90mg

適応

生殖補助医療における黄体補充

用法

〔ウトロゲスタン〕1回200mgを1日3回,胚移植2~7日前より経腟投与.妊娠が確認できた場合は,胚移植後9週(妊娠11週)まで投与を継続 〔ルティナス〕1回100mgを1日2回又は3回,採卵日(又はホルモン補充周期下での凍結胚移植ではエストロゲン投与により子宮内膜が十分な厚さになった時点)から最長10週間(又は妊娠12週まで)腟内に投与 〔ルテウム〕1回400mgを1日2回,採卵日(又はホルモン補充周期下での凍結胚移植ではエストロゲン投与により子宮内膜が十分な厚さになった時点)から最長10週間(又は妊娠12週まで)腟内に投与 〔ワンクリノン〕1回90mgを1日1回,採卵日(又はホルモン補充周期下での凍結胚移植ではエストロゲン投与により子宮内膜が十分な厚さになった時点)から最長10週間(又は妊娠12週まで)腟内に投与

禁忌

1)過敏症

2)診断未確定の性器出血(病因を見のがす恐れ)

3)稽留流産又は子宮外妊娠(妊娠維持作用により死亡している胎児の排出が困難)

4)重度の肝機能障害(作用増強)

5)乳癌又は生殖器癌の既往又は疑い(悪化)

6)動脈又は静脈の血栓塞栓症或いは重度の血栓性静脈炎又は既往(血栓症あり)

7)ポルフィリン症(悪化)

注意

〈基本〉

➊投与中止により,不安,気分変化,発作感受性の増大あり→投与中止の際は注意するよう説明

➋傾眠状態や浮動性めまいを引き起こすことあり→運転注意

〈適用上〉

➊腟に適用する製剤のため,内服不可

〔ルティナス〕投与の際は,次の手順にて,添付されている専用のアプリケータを用いて腟内に直接挿入

a)アプリケータを包装から取り出す

b)アプリケータの先端の装着部に錠剤を確実にはめ込み,落下しないように注意

c)立位,座位又は仰向けになり,膝を曲げた状態で錠剤と共に,アプリケータをゆっくりと腟内に挿入

d)アプリケータの押し出し棒を押し

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