診療支援
薬剤

ノルエチステロン新様式E
2479
norethisterone
ノアルテン Norluten(富士製)
 :5mg

適応

無月経,月経周期異常(稀発月経,多発月経),月経量異常(過少月経,過多月経),月経困難症,卵巣機能不全症,機能性子宮出血,月経周期の変更(1短縮及び2延長) 3黄体機能不全による不妊症 4生殖補助医療における調節卵巣刺激の開始時期の調整 注意4妊娠維持の目的で投与する際は,黄体機能不全によると考えられる流早産にとどめる.又,妊娠状態が継続しているか否か確かめる.妊娠率や生産率の報告を踏まえると,本剤を含む卵胞ホルモン剤と黄体ホルモン剤の併用で調節卵巣刺激の開始時期の調整又はホルモン補充周期で凍結融解胚移植を行った場合は,開始時期の調整を行わない場合又は自然排卵周期で凍結融解胚移植を行った場合と比べて,妊娠率や生産率が低下する可能性あり→患者に説明した上で,本剤の投与の要否は,患者ごとに治療上の必要性及び危険性を考慮して慎重に判断 

用法

〔通常〕1日5~10mg 分1~2 11日5mg ►卵胞期に投与し,数日間連続投与 21日5mg ►月経予定5日前から開始し,延長希望日まで連続投与

禁忌

1)重篤な肝障害・肝疾患

2)妊婦・妊娠

注意

〈基本〉34不妊治療に十分な知識と経験のある医師のもとで使用 〈その他〉

①長期投与で肝腫瘍の報告

②調節卵巣刺激の前周期に低用量卵胞ホルモン・黄体ホルモン配合剤を投与した場合の生産率及び継続妊娠率は,投与しなかった場合と比較して低かったとの報告

患者背景

〈合併・既往〉心疾患又はその既往(Na・体液の貯留) 〈腎〉腎疾患又はその既往(Na・体液の貯留) 〈肝〉重篤な肝障害・肝疾患:禁忌(肝障害・肝疾患を悪化)

〈妊婦〉妊D禁忌(初・中期の投与で新生女児の外性器の男性化.黄体ホルモン剤の使用と先天異常児出産との因果関係は,いまだ確立されたものではないが,心臓・四肢等の先天異常児を出産した母親では,対照群と妊娠初期に黄体又は黄体・卵胞ホルモン剤を使用していた群と

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