診療支援
薬剤

(合剤)エストラジオール・酢酸ノルエチステロン
estradiol・norethisterone acetate
メノエイド Menoaid(久光)
 コンビパッチ:エストラジオール0.62mg・酢酸ノルエチステロン2.70mg/枚

適応

更年期障害及び卵巣欠落症状に伴う血管運動神経系症状(Hot flush及び発汗)

用法

1枚を3~4日毎に1回(週2回)下腹部に貼付

禁忌

1)エストロゲン依存性悪性腫瘍(例えば乳癌,子宮内膜癌)及びその疑い(腫瘍の悪化或いは顕性化)

2)未治療の子宮内膜増殖症(細胞異型を伴う場合あり)

3)乳癌の既往(再発)

4)血栓性静脈炎や胚塞栓症又はその既往(エストロゲンは凝固因子を増加→血栓形成傾向促進の報告)

5)動脈性の血栓塞栓疾患(例えば冠動脈性心疾患,脳卒中)又はその既往

6)過敏症

7)妊婦・妊娠授乳婦

8)重篤な肝障害(代謝能が低下しており肝臓への負担が増加→増悪)

9)診断の確定していない異常性器出血(出血が子宮内膜癌による場合は,癌の悪化或いは顕性化を促す)

10)ポルフィリン症

注意

〈基本〉

①子宮のない患者には使用禁

➋外国で卵胞ホルモン剤と黄体ホルモン剤を長期併用した女性では,乳癌になる危険性が対照群の女性と比較して高くなり,その危険性は併用期間が長期になるに従い高くなるとの報告→患者に対し本剤のリスクとベネフィットについて十分説明と共に必要最小限の使用にとどめ,漫然と長期投与を行わない

③使用前に病歴,家族素因等の問診,乳房検診並びに婦人科検診(子宮を有する患者では子宮内膜細胞診及び超音波検査による子宮内膜厚の測定を含む),投与開始後は定期的に乳房検診並びに婦人科検診

➍貼付部位に皮膚症状(紅斑,瘙痒,色素沈着等)を起こすことあり→貼付部位を変更

⑤効果が認められない際は,投与中止等処置

〈適用上〉

➊貼付部位

a)衣服との摩擦ではがれる恐れがあるため,ベルトラインを避け下腹部の滑らかな部分に貼付.又,乳房には貼付しない

b)創傷面又は湿疹・皮膚炎等がみられる部位は避けて貼付

c)皮膚刺激を回避→毎回,貼付部位変更が望ましい

➋貼付時

a)貼付部位の皮膚を拭い,清潔にしてから貼付.又,貼付部位の水分は十

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