適応
更年期障害,卵巣欠落症状,骨粗鬆症 注意〔更年期障害,卵巣欠落症状〕男性に対する適応は認められていない
用法
1回1mL 2~4週毎 筋注(増減) 注意
①〔更年期障害〕治療を要する症状が残存しているかどうかを確かめるために,約6カ月毎に治療を中断すること
②〔骨粗鬆症〕投与後6カ月~1年後に骨密度を測定し,効果が認められない場合には投与を中止し,他の療法を考慮
禁忌
1)アンドロゲン依存性悪性腫瘍(例えば前立腺癌)及びその疑い(悪化・顕性化を促す)
2)エストロゲン依存性悪性腫瘍(例えば乳癌,子宮内膜癌)及びその疑い(悪化・顕在化を促す)
3)乳癌の既往(再発)
4)未治療の子宮内膜増殖症(細胞異型を伴う場合あり)
5)血栓性静脈炎,肺塞栓症又はその既往(血栓形成傾向増強)
6)動脈性の血栓塞栓疾患(例えば冠動脈性心疾患,脳卒中)又はその既往
7)重篤な肝障害(肝臓への負担が増加し増悪)
8)診断の確定していない異常性器出血(子宮内膜癌による場合は悪化・顕在化を促す)
9)脂質代謝障害(悪化)
10)妊娠中に悪化した耳硬化症の既往(悪化又は再発)
11)妊婦・妊娠
12)小児等
注意
〈基本〉
①骨粗鬆症を除き男性に対する適応は認められていない.男性に投与する場合は,定期的に前立腺の検査
➋外国で卵胞ホルモン剤と黄体ホルモン剤を長期併用した女性では,乳癌になる危険性が対照群の女性と比較して高くなり,その危険性は併用期間が長期になるに従い高くなるとの報告→患者に対して本剤のリスクとベネフィットについて十分な説明と共に必要最小限の使用にとどめ,漫然と長期投与を行わない
③女性に投与する際は投与前に病歴,家族素因等の問診,乳房検診並びに婦人科検診(子宮を有する患者では子宮内膜細胞診及び超音波検査による子宮内膜厚の測定を含む),投与開始後は定期的に乳房検診並びに婦人科検診
④更年期障害に投与する際は,治療を要する症状が残