適応
低血糖時の救急処置 注意グルカゴンの血糖上昇作用は,主に肝グリコーゲンの分解によるので,飢餓状態,副腎機能低下症,頻発する低血糖,一部糖原病,肝硬変等の場合,血糖上昇効果は殆ど期待不可.又アルコール性低血糖の際は血糖上昇効果はみられない
用法
1回3mgを鼻腔内
禁忌
1)褐色細胞腫(カテコールアミンの遊離を刺激して,急激な血圧上昇を招く)
2)過敏症
注意
〈基本〉
➊患者及び看護者(家族等)が対処できるように,投与法や保管方法を十分指導.又低血糖に関する注意も十分徹底させる
②意識レベルの低下等の低血糖症状が改善しない際は,直ちにブドウ糖等の静脈内投与等処置.本剤の繰り返し投与によるグルコース濃度上昇作用の増大は認められていない→本剤又は他のグルカゴン製剤の追加投与は行わない.尚回復した際でも糖質投与の実施が望ましい
➌意識レベルが一時回復しても低血糖の再発や遷延により,めまい,ふらつき,意識障害を起