ジノプロストン《プロウペス》 | 医学書院

適応

妊娠37週以降の子宮頸管熟化不全における熟化の促進　注意子宮頸管熟化の状態を診断し，慎重に適応を判断

本剤1個を後腟円蓋に挿入し，最長12時間腟内に留置　注意

①添付文書の「7．用法及び用量に関連する注意」の7.1に記載された図のように，後腟円蓋に腟軸に対して本剤の長軸が垂直方向になるように挿入

②投与開始後に次の何れかに該当の場合，本剤を速やかに除去

a)30分間にわたり規則的で明らかな痛みを伴う3分間隔の子宮収縮

b)新たな破水

c)人工破膜を行う時

d)過強陣痛やその徴候の発現

e)胎児機能不全やその徴候の発現

f)悪心，嘔吐，低血圧等の全身性の副作用の発現

③投与開始12時間以降も本薬が持続的に放出される→投与開始から12時間後には，子宮頸管熟化の有無に関わらず除去

④本剤除去後にオキシトシン又はPG製剤或いは吸湿性頸管拡張材，メトロイリンテル又はプラステロン硫酸エステルNaを使用の際は，少なくとも1時間以上間隔をあける

⑤1回の分娩で本剤を2個以上使用しない

1)過強陣痛やそれに伴う胎児機能不全，子宮破裂，頸管裂傷，羊水塞栓等が起こることがある．又，過強陣痛を伴わない胎児機能不全が起こることもある．これらが生じた結果，母体や児が重篤な転帰に至った症例が報告→投与に際して次の事項を遵守し慎重に

a)本剤は，分娩監視装置を用いて母体及び胎児の状態を連続モニタリングできる設備を有する医療施設において，分娩の管理に十分な知識・経験及び本剤の安全性に関する十分な知識を持つ医師の下で使用．使用に先立ち，本剤を用いた頸管熟化の必要性及び危険性を十分説明し，同意を得てから使用を開始

b)本剤は子宮頸管熟化不全にのみ使用し，使用に際しては母体及び胎児の状態を十分に観察した上で慎重に適応を判断．又，子宮筋層の切開を伴う手術歴(帝王切開，筋腫核出術等)又は子宮破裂の既往歴患者には使用しない

c)オキシト