診療支援
薬剤

シクロフェニル新様式
2499
cyclofenil
セキソビット Sexovid(あすか)
 :100mg

適応

第1度無月経,無排卵性月経,稀発月経の排卵誘発

注意

1)本療法の対象は間脳又は下垂体前葉の機能障害に由来する性腺刺激ホルモン低分泌無排卵患者であるので,次の患者は対象から除外

a)原発性卵巣不全による尿中性腺刺激ホルモン分泌の高い患者

b)副腎及び甲状腺機能の異常による無排卵症患者

c)頭蓋内に病変(下垂体腫瘍等)のある患者

d)無排卵症以外の不妊症患者

2)〔第1度無月経〕無月経患者には,プロゲステロン・テストを行って消退性出血の出現を確認し,第2度無月経患者は対象から除外

用法

1日400~600mg 分2~3 5~10日間 ►症状に応じて反復する 注意3クール反復投与しても排卵性月経の全くみられない場合には,原則中止

禁忌

1)エストロゲン依存性悪性腫瘍(例えば乳癌,子宮内膜癌)及びその疑い(悪化,顕性化を促す)

2)卵巣腫瘍及び多嚢胞性卵巣症候群を原因としない卵巣の腫大(増悪)

3)妊婦・妊娠

注意

〈基本〉

①不妊治療に十分な知識と経験のある医師のもとで使用.本剤投与により予想されるリスク及び注意すべき症状について,予め患者に説明

②本剤を用いた不妊治療により,卵巣過剰刺激症候群→本剤の5~10日間の投与終了後も含め少なくとも当該不妊治療期間中は,以下のモニタリングを実施し,卵巣過剰刺激症候群の徴候が認められた場合には適切な処置

a)患者の自覚症状(下腹部痛,下腹部緊迫感,悪心,腰痛等)

b)急激な体重増加

c)超音波検査等による卵巣腫大

➌予め以下の点を説明

a)卵巣過剰刺激症候群があらわれることがあるので,自覚症状(下腹部痛,下腹部緊迫感,悪心,腰痛等)や急激な体重増加が認められた場合には直ちに医師等に相談

b)卵巣過剰刺激の結果として多胎妊娠の可能性

患者背景

〈合併・既往〉

①児を望まない無排卵患者(妊娠する可能性→治療上やむを得ないと判断される場合を除き不可)

②未治療の子宮内膜増殖症(細胞異型を伴う

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