診療支援
薬剤

ダナゾール新様式
2499
danazol
ボンゾール Bonzol(田辺三菱)
 :100・200mg

適応

1子宮内膜症

2乳腺症(100mg錠のみ)

用法

11日200~400mg 分2 月経周期第2~5日より約4カ月間連続 ►症状により増量 21日200mg 分2 月経周期第2~5日より4~6週間連続 注意女性胎児の男性化を起こすことあり→投与開始は妊娠していないことを確認し,必ず月経周期第2~5日から行い,投与中はホルモン剤以外の方法で避妊

!警告

‍ 血栓症を引き起こす恐れがあるので,観察を十分に行いながら慎重に投与.異常が認められた場合には直ちに中止し,適切な処置

禁忌

1)血栓症の既往歴

2)アンチトロンビンⅢ,プロテインC,プロテインS等の凝固制御因子の欠損又は減少

3)重篤な肝障害肝疾患

4)重篤な心疾患腎疾患

5)ポルフィリン症

6)アンドロゲン依存性腫瘍

7)診断のつかない異常性器出血(悪性腫瘍の疑いがある)

8)妊婦・妊娠

9)授乳婦

注意

〈基本〉

①投与にあたり,既往歴・家族歴を十分に聴取し,血栓症の発生に配慮.血栓症を起こしやすい因子・合併症を有する患者に投与する場合は,末梢血液一般検査(血小板,ヘマトクリット値等)を行う

②血栓症の危険性は高齢者,特に40歳以上で高くなる.外国では,喫煙が類薬(経口避妊薬)による重篤な副作用(血栓症等)の危険性を増大させ,この危険性は年齢及び喫煙量により増大との報告

➌投与により,血栓症を引き起こす恐れがあるので,下肢の疼痛・浮腫,激しい頭痛,嘔吐,吐き気,めまい等の出現で投与中止.患者に対して,異常が認められた場合には直ちに医師等に相談するよう,予め説明

④類似疾患(悪性腫瘍,子宮筋腫等)との鑑別に留意し,投与中の腫瘤増大,症状の改善がみられない場合は中止

⑤乳腺症には,月経前又は月経中を避けて診断を行い,症状(自発痛,圧痛,腫瘤・硬結)が持続性であることを確認.症状が消失した場合は中止

⑥定期的に肝機能検査

〈検査〉テストステロン又は血漿蛋白の臨床検査

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