適応
クッシング症候群(外科的処置で効果が不十分又は施行が困難な場合)
用法
1回1mgを1日2回から開始 開始用量は適減.その後は増減 最高用量は1回30mgを1日2回 注意
①投与量は血中・尿中コルチゾール値,臨床症状等により調整.投与開始後,用量を漸増する際は1~2週間に1回を目安に増量し,増量幅は1回1~2mgを目安とする.副作用の発現やコルチゾール値が基準値を下回った場合及び急速に低下した際には減量又は休薬を考慮し,適切な処置を行う
②投与開始後,十分な臨床効果が継続されるまでは1~2週間に1回を目安に血中・尿中コルチゾール値等を測定.その後も定期的に
③中等度(Child-Pugh分類クラスB)の肝機能障害では1回1mgを1日1回,重度(Child-Pugh分類クラスC)の肝機能障害では1回1mgを2日に1回を目安に投与を開始し,タイミングは夕方が望ましい.その後も患者の状態を観察しながら慎重に
④服用を忘れた際は次の予め定めた服用時に1回分の量を服用
禁忌
1)過敏症
2)副腎皮質機能不全(急性副腎不全をきたす)
3)妊婦・妊娠
注意
〈基本〉
①投与中に副腎皮質機能が低下し,低コルチゾール血症の発現があり,副腎皮質機能不全に至る→定期的に血中・尿中コルチゾール値等を測定し十分に観察.特にストレス等でコルチゾール需要が増加している際は注意.コルチゾール値が基準値を下回った場合や急速に低下した際,低コルチゾール血症が疑われる場合には減量又は休薬,副腎皮質ステロイド投与を含めて処置.又低血圧,低Na血症,高K血症及び低血糖の発現に注意.投与再開の際はコルチゾール値(24時間尿中遊離コルチゾール値,血中コルチゾール値等)が基準値下限を超え,症状消失を確認の上,中止時の用量より低用量とする等,慎重に開始
➋低コルチゾール血症が疑われる症状(悪心,嘔吐,疲労,腹痛,食欲不振,めまい等)を確認の際は速