診療支援
薬剤

ペグビソマント(遺伝子組換え)新様式
2499
pegvisomant(genetical recombination)
ソマバート Somavert(ファイザー)
 皮下注用:10・15・20mg/V

適応

以下の疾患におけるIGF-Ⅰ(ソマトメジン-C)分泌過剰状態及び諸症状の改善:先端巨大症(外科的処置,他剤による治療で効果が不十分な場合又は施行が困難な場合)

用法

初日:40mg1日1回皮下注 2日目以降:1日1回10mg ►尚,IGF-I値及び症状に応じ,1日量30mgを上限として,5mgずつ増減 注意

①投与に際し,4~8週間隔で血清中IGF-I値を測定し,その値が性別・年齢別基準値内に収まる範囲で投与量の調整

②初期維持用量での投与時,或いは継続治療中に最低用量まで減量しても,血清中IGF-I値が正常範囲の下限を下回った場合→休薬或いは中止を考慮

③3カ月以上投与しても,血清中IGF-I値の正常化が認められずかつ低下傾向もない場合→中止を考慮

禁忌

過敏症

注意

〈基本〉

①成長ホルモン産生下垂体腫瘍は進展することあり,これに伴い視野狭窄等の重篤な症状発現→定期的にMRI検査等を行い観察→腫瘍の進展の際は,他の治療法への切り替え等処置

➋ALT・AST上昇→以下の点に注意

a)投与開始時:開始前に必ず肝機能検査を行う等臨床検査値及び臨床症状観察→投与開始を検討

b)投与中:開始後1年間は1カ月に1回,以後は定期的に肝機能検査.又,肝障害示唆する症状(疲労,悪心・嘔吐,腹痛,黄疸)発現時には,適宜肝機能検査→中止.患者には,肝障害示唆する症状発現時には使用を中止し,直ちに連絡するよう指導

➌投与開始にあたり,医療施設において必ず医師によるか,医師の直接の指導,監督の下で投与を行い,患者自らが確実に投与可能を確認した上で自己投与を行うようにする

④本剤は成長ホルモン受容体拮抗剤であるため,血清中成長ホルモンが高値を示していても,成長ホルモン分泌不全状態を生じる可能性あり→血清中IGF-I値をもとに本剤の用量調整を行うとともに,成長ホルモン分泌不全状態の臨床徴候及び症状に注意

〈検査〉構造的に成長ホ

関連リンク

この記事は医学書院IDユーザー(会員)限定です。登録すると続きをお読みいただけます。

ログイン
icon up
あなたは医療従事者ですか?