診療支援
薬剤

アナモレリン塩酸塩新様式
3999
anamorelin hydrochloride
エドルミズ Adlumiz(小野)
 :50mg

適応

非小細胞肺癌,胃癌,膵癌,大腸癌の悪性腫瘍におけるがん悪液質 注意

1)切除不能な進行・再発の非小細胞肺癌,胃癌,膵癌,大腸癌のがん悪液質患者に使用

2)栄養療法等で効果不十分ながん悪液質の患者に使用

3)6カ月以内に5%以上の体重減少と食欲不振があり,かつ次のa)~c)のうち2つ以上を認める患者に使用〔a)疲労又は倦怠感,b)全身の筋力低下については,NCI-CTCAE日本語版JCOG訳を参考に評価を行い,Grade1以上を症状の目安とする.尚筋力低下については握力や歩行速度,椅子立ち上がり等の指標も参考に評価を行う〕 

a)疲労又は倦怠感

b)全身の筋力低下

c)CRP値0.5mg/dL超,Hb値12g/dL未満又はアルブミン値3.2g/dL未満の何れか1つ以上

4)食事の経口摂取が困難又は食事の消化吸収不良の患者には使用不可

5)添付文書「臨床成績」の項の内容を熟知し,臨床試験の患者背景,本剤の有効性及び安全性を十分に理解した上で,適応患者の選択を行う

用法

100mgを1日1回空腹時に経口 注意

①食事の影響を回避の為,空腹時に服用し,本剤服用後1時間は食事をしない

②投与により体重増加又は食欲改善が認められない場合,投与開始3週後を目途に原則中止

③12週間を超える本剤の投与経験はなく,体重,問診による食欲の確認等,定期的に投与継続の必要性を検討

!警告

‍ がん悪液質の診断及び治療に十分な知識・経験を持つ医師の下で,投与が適切と判断される症例のみ投与.又投与開始に先立ち,患者又は家族に本剤のベネフィット・リスクを十分説明し,理解した旨を確認の上で投与を開始

禁忌

1)過敏症

2)うっ血性心不全(心機能を抑制し,症状が悪化)

3)心筋梗塞又は狭心症(心機能を抑制し,症状が悪化)

4)高度の刺激伝導系障害(完全房室ブロック等)(本剤はNaチャネル阻害作用を有する→刺激伝導系に対し抑制的に作用し悪化させ

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