診療支援
薬剤

エテルカルセチド塩酸塩新様式
3999
etelcalcetide hydrochloride
パーサビブ Parsabiv(小野)
 静注透析用:2.5・5・10mg/2mL/V
 静注透析用シリンジ:2.5・5・10mg/2mL/シリンジ

適応

血液透析下の二次性副甲状腺機能亢進症

用法

1回5mgを開始用量とし,週3回,透析終了時の返血時に透析回路静脈側に注入.以後,患者の副甲状腺ホルモン(PTH)及び血清Ca濃度の十分な観察の下,1回2.5~15mgの範囲内で適宜用量を調整し,週3回,透析終了時の返血時に投与 注意

①本剤は血中Ca低下作用を有する為,血清Ca濃度が低値でない旨(目安として8.4mg/dL以上)を確認し投与を開始

②血清Ca濃度は本剤の開始時及び用量調整時は週1回測定し,維持期には2週に1回以上測定.血清Ca濃度が8.4mg/dL未満に低下した場合は次表のように対応.尚,血清Ca濃度の検査は本剤の薬効及び安全性を適正に判断する為に投与前に実施することが望ましい.低アルブミン血症(血清アルブミン濃度が4.0g/dL未満)がある場合には,補正Ca濃度〔補正Ca濃度(mg/dL)=血清Ca濃度(mg/dL)-血清アルブミン濃度(g/dL)+4.0〕を指標に用いることが望ましい

③増量する場合には増量幅を5mgとし,4週間以上の間隔をあけて行う.但し血清Ca濃度やPTHが管理目標値を下回らないように2.5mgの増量も考慮

④PTHが管理目標値の範囲に維持されるように定期的にPTHを測定.PTHの測定は本剤の開始時及び用量調整時(目安として投与開始から3カ月程度)は月2回としPTHがほぼ安定したことを確認した後は月1回とすることが望ましい.PTHが管理目標値を下回った場合,減量又は休薬を考慮.尚PTHの測定は本剤の薬効及び安全性を適正に判断する為に投与前に実施することが望ましい

禁忌

過敏症

注意

〈基本〉

①本剤は血清Ca濃度低下作用を有する為,低Ca血症を発現させる可能性.投与中は定期的に血清Ca濃度を測定し,低Ca血症が発現しないよう十分注意.低Ca血症の発現或いは発現の恐れがある場合はCa剤やVD製剤の投与,本剤

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