診療支援
薬剤

ウパシカルセトナトリウム水和物新様式
3999
upacicalcet sodium hydrate
ウパシタ Upasita(三和)
 静注透析用:25・50・100・150・200・250・300μg/1mL/シリンジ

適応

血液透析下の二次性副甲状腺機能亢進症

用法

1回25μgを開始用量とし,週3回,透析終了時の返血時に透析回路静脈側に注入.血清Ca濃度に応じて開始用量を1回50μgとすることが可能.以後は副甲状腺ホルモン(PTH)及び血清Ca濃度の十分な観察の下,1回25~300μgの範囲内で適宜用量を調整 注意

①血中Ca低下作用を有する→血清Ca濃度が低値でないこと(目安として8.4mg/dL以上)を確認して投与を開始

②血清Ca濃度が9.0mg/dL以上の場合は,開始用量として1回50μgを考慮

③血清Ca濃度は投与開始時及び用量調整時は週1回測定し,維持期には2週に1回以上測定.血清Ca濃度が8.4mg/dL未満に低下した場合は次のように対応.尚血清Ca濃度の検査は,本剤の薬効・安全性を適正に判断する為に投与前に実施〔低アルブミン血症(血清アルブミン濃度が4.0g/dL未満)の場合には補正Ca濃度を指標に用いる.補正Ca濃度(mg/dL)=血清Ca濃度(mg/dL)-血清アルブミン濃度(g/dL)+4.0〕 

a)8.4mg/dL未満

1.原則として本剤の増量を行わず,Ca剤やVD製剤の投与,本剤の減量等の処置を考慮

2.血清Ca濃度を週1回以上測定し,心電図検査の実施が望ましい

3.増量の際は,目安として8.4mg/dL以上への回復を確認後,増量

b)7.5mg/dL未満

1.直ちに本剤の休薬の処置

2.血清Ca濃度を週1回以上測定し,心電図検査の実施が望ましい

3.再開の際は,目安として8.4mg/dL以上への回復を確認後,休薬前又はそれ以下の用量から再開

④増量の際は増量幅を50μg(但し25μgからの増量の際は50μgへ増量)とし,2週間以上の間隔をあけて行う

⑤PTHが管理目標値の範囲に維持されるように,定期的にPTHを測定.PTHの測定は投与開始時及び用量調整時(目安として投与開始から3カ月程度

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