適応
1切迫早産における子宮収縮の抑制
2重症妊娠高血圧症候群における子癇の発症抑制及び治療
注意1
1)切迫早産における妊娠の延長に関する硫酸Mg水和物の有効性及び安全性は未確立
2)切迫早産への投与は,副作用等によりリトドリン塩酸塩の投与が制限される場合,又はリトドリン塩酸塩で収縮が抑制されない場合に投与
3)原則として,妊娠35週以下又は推定胎児体重2,500g未満の切迫早産に使用が望ましい
4)妊娠22週未満の切迫流産における有効性及び安全性は未確立(使用経験少)
用法
初回量:40mL(硫酸Mg水和物として4g)を20分以上かけて静脈内投与した後,毎時10mL(1g)より持続静脈内投与 1子宮収縮が抑制されない場合は毎時5mL(0.5g)ずつ増量し,最大投与量は毎時20mL(2g)まで ►子宮収縮抑制後は症状を観察しながら漸次減量し,子宮収縮の再発がみられないことが確認された場合には中止 ►持続注入ポンプを用いて投与 2症状に応じて毎時5mL(0.5g)ずつ増量し,最大投与量は毎時20mL(2g)まで ►初回量投与の場合を除いて,持続注入ポンプを用いて投与 注意
①注100mLをプラスチック瓶のまま初回投与量として使用してはならない.初回量として使用する場合は,40mL(硫酸Mg水和物として4g)をシリンジに吸引して使用するものとし,残液は持続注入ポンプを用いて静脈内に持続投与
②投与は48時間を原則とし,継続の際は,治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合に限って投与することとし,漫然とした投与は行わない
!警告
1)高Mg血症が起こり,Mg中毒(血圧低下,中枢神経抑制,心機能抑制,呼吸麻痺等)が惹起→投与中は,慎重な観察(膝蓋腱反射,呼吸数の変動の確認或いは血中Mg濃度の測定等)
2)投与の際は,出産にあたって新生児に対する気管内挿管を含む必要十分な蘇生を実施できる体制等,新生児及