診療支援
薬剤

カルシトリオール新様式
3112
calcitriol
ロカルトロール Rocaltrol(協和キリン)
 :0.5・1μg/A
カルシトリオール(0.5・1μg 富士製)

適応

維持透析下の二次性副甲状腺機能亢進症 注意

1)投与開始前の血清Ca値が,医療機関の血清Ca値の基準値上限以下の患者

2)投与中は,他のビタミンD及びその誘導体の製剤を使用しないよう注意

用法

投与初期:1回1μgを週2~3回,透析終了時にできるだけ緩徐に静注.以後:副甲状腺ホルモン及び血清Caの十分な管理の下,1回0.5~1.5μgの範囲内(増減),週1~3回,透析終了時にできるだけ緩徐に静注 ►静注は約30秒間かけて緩徐に 注意過量投与を防ぐため,以下に注意

①血清Ca値は,定期的(少なくとも2週に1回)に測定.但し,血清Ca値が医療機関の血清Ca値の基準値上限を0.5mg/dL超えた場合には,更に測定頻度を高くし(週に1回以上),減量等も考慮して慎重に.又,1mg/dL超えた場合には,直ちに休薬.休薬により血清Ca値が医療機関の基準値まで低下したことを確認の上で,休薬前の投与量を参考に,減量等も考慮して投与再開.低アルブミン血症(血清アルブミン量が4.0g/dL未満)の場合には,補正値を指標に用いることが望ましい〔補正Ca値(mg/dL)=血清Ca値(mg/dL)-血清アルブミン値(g/dL)+4.0〕

②過度に副甲状腺ホルモン(PTH)が低下した場合には,高Ca血症発現の恐れ→PTHは少なくとも4週に1回測定し,intact-PTH値が150pg/mL以下に低下した場合には,減量又は休薬

③投与回数は,週3回を限度

禁忌

1)過敏症

2)ビタミンD中毒症状(血清Caを更に上昇)

注意

〈基本〉

①使用に際し,他のVD及びその誘導体の製剤が使用されていないことを確認

②連用中は,血清P値,血清Mg値,Al-Pを定期的に測定が望ましい

③高P血症に投与する際は,P吸着剤(リン酸結合剤)を併用し,血清P値を下げる

④血清Ca値・血清P値の積(Ca×P)が大きくなるほど異所性石灰化の危険性大→Ca×P

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