診療支援
薬剤

マキサカルシトール新様式
3112
maxacalcitol
オキサロール Oxarol(中外)
 :2.5・5・10μg/A
マキサカルシトール(2.5・5・10μgKit2.5・5・10μg 各社)

適応

維持透析下の二次性副甲状腺機能亢進症

用法

透析終了直前に1回2.5~10μgを週3回 透析回路静脈側に注入(静注) ►血清副甲状腺ホルモン(PTH)の改善効果が得られない場合は,高Ca血症の発現等に注意しながら,1回20μgを限度に慎重に漸増 注意

①初回は血清インタクト副甲状腺ホルモン(intact-PTH)が500pg/mL未満〔或いは血清高感度副甲状腺ホルモン(HS-PTH)が40,000pg/mL未満〕では,本剤を1回5μg,血清intact-PTHが500pg/mL以上(或いはHS-PTHが40,000pg/mL以上)では,1回10μgから開始

②血清intact-PTHが150pg/mL以下に低下した場合は本剤の投与を中止

注意

〈基本〉

①従来の経口活性型VD製剤により効果不十分な症例に対して経口活性型VD剤から切り替えて投与.又,本剤により改善,維持された場合には,経口活性型VD製剤への切り替えも考慮

②投与量については,血清PTHレベル,血清Ca及び無機P値に注意しながら,減量・休薬を考慮

③血清Ca上昇作用を有するので,投与中,血清Ca値を定期的(少なくとも2週に1回)に測定し,血清Ca値が11.5mg/dL(5.75mEq/L)を超えないよう投与量調節.又,目安として血清Ca値が11.0mg/dLを超えた時には,更に測定頻度を高くし(週に1回以上),減量或いは中止.低アルブミン血症(血清アルブミン値が4.0g/dL未満)の場合には補正値を指標に用いることが望ましい〔補正Ca値(mg/dL)=血清Ca値(mg/dL)-血清アルブミン値(g/dL)+4.0〕

④慢性腎不全における二次性副甲状腺機能亢進症においては,しばしば高度の高P血症を呈し,これが増悪因子のひとつとなることがある→定期的に血清無機P値を測定し,コントロール

⑤長期投与により血清Ca値の上昇頻度が高くなる

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