診療支援
薬剤

ファレカルシトリオール新様式
3112
falecalcitriol
フルスタン Fulstan(住友)
ホーネル Hornel(大正)
 :0.15・0.3μg

適応

1維持透析下の二次性副甲状腺機能亢進症

2副甲状腺機能低下症(腎不全におけるものを除く)における低Ca血症とそれに伴う諸症状(テタニー,痙攣,しびれ感,知覚異常等)の改善

3くる病・骨軟化症(腎不全におけるものを除く)に伴う諸症状(骨病変,骨痛,筋力低下)の改善

用法

11日1回0.3μg(適減) 231日1回0.3~0.9μg(増減)

禁忌

過敏症

注意

〈基本〉

①投与中に現れる副作用は高Ca血症及びそれに基づくと考えられる症状が多いので,過量投与を防ぐため,血清Ca値を定期的(投与初期及び増量時には少なくとも2週に1回)に測定.血清Ca値に関しては,疾患,施設基準値に応じた適正範囲を維持するよう,患者毎に投与量を調節.高Ca血症の際は直ちに休薬.投与再開は,血清Ca値が適正範囲に回復したことを確認後に,減量して行う.低アルブミン血症(4.0g/dL未満)の場合には補正値を指標に用いることが望ましい〔補正Ca値(mg/dL)=血清Ca値(mg/dL)-血清アルブミン値(g/dL)+4.0〕

②血清Ca値と血清P値の積が高値の場合,異所性石灰化の増悪の報告→血清Ca値及び血清P値を定期的に測定し,積が異常高値を認めた場合には,投与量調節が望ましい

③維持透析下の二次性副甲状腺機能亢進症に投与する場合,血清PTH値,血清Al-P値の抑制が過大に発現→減量等投与量調節

④副甲状腺機能低下症及びくる病・骨軟化症に投与する場合,尿中Ca値,尿中クレアチニン値を定期的に測定し,尿中Ca,クレアチニン比が正常値を超えないよう投与量調節

患者背景

〈合併・既往〉高P血症→酸結合剤併用し,血清P値を下げる 〈腎〉透析中の患者(腎からのマグネシウム排泄が低下)→Mg含有製剤を併用する場合には注意

〈妊婦〉有益のみ(動物で胎盤移行,胎児化骨遅延等) 〈授乳婦〉有益性を考慮して継続又は中止(動物で移行) 〈小児〉臨床試

関連リンク

この記事は医学書院IDユーザー(会員)限定です。登録すると続きをお読みいただけます。

ログイン
icon up
あなたは医療従事者ですか?