適応
骨粗鬆症における骨量・疼痛の改善
用法
1日45mg 分3食後
禁忌
ワルファリン投与中
注意
〈基本〉
①厚生省「老人性骨粗鬆症の予防及び治療法に関する総合的研究班」の診断基準等を参考に,骨粗鬆症との診断が確立し,骨量減少・疼痛がみられる患者を対象
②発疹,発赤,瘙痒等→中止
〈適用上〉
➊空腹時投与で吸収が低下→必ず食後投与.尚,本剤は脂溶性であるため,食事に含まれる脂肪量が少ない場合は吸収低下
患者背景
〈妊婦〉有益のみ 〈授乳婦〉有益性を考慮して継続又は中止 〈小児〉臨床試験は未実施 〈高齢〉十分観察(高齢者に長期にわたって投与されることが多い薬剤)
相互
〈併用禁忌〉ワルファリンの作用減弱→ワルファリン療法を必要とする場合はワルファリン療法を優先し,本剤の投与中止.血液凝固能検査を実施し,ワルファリンが維持量に達するまでモニタリング(ワルファリンは肝細胞のビタミンK代謝サイクルを阻害し,凝固能のない血液凝固因子を産生することで抗凝固作用,血栓形成の予防作用を示すため)
副作用
〈その他〉
1)消化器(胃部不快感,腹痛,下痢,悪心,口内炎,食欲不振,消化不良,便秘,口渇,舌炎,嘔吐)
2)過敏症(発疹,瘙痒,発赤)
3)精神神経(頭痛,ふらつき,しびれ,めまい)
4)循環器(血圧上昇,動悸)
5)肝臓(AST・ALT・γ-GTPの上昇等)
6)泌尿器(BUNの上昇等,頻尿)
7)その他(浮腫,眼の異常,倦怠感,関節痛)
動態
(健康成人男子に15mg,単回経口)Tmax:約6時間,本剤の吸収は食事中の脂肪含有量に応じて増大
作用
骨基質蛋白オステオカルシンの構成アミノ酸γ-カルボキシグルタミン酸の生成に重要であり,骨形成促進作用と骨吸収抑制作用の両作用を有する
構造式
保存
室温〔PTP包装はアルミ袋開封後,バラ包装は開栓後→高温・湿気回避(カプセル皮膜の軟化・変色及びPTPへのはりつきが起こることあり)〕