適応
骨粗鬆症における疼痛
用法
〔注10単位〕1回10エルカトニン単位(増減) 週2回 筋注 〔注20S・20Sディスポ〕1回20エルカトニン単位 週1回 筋注
禁忌
過敏症
注意
〈基本〉
①本剤はポリペプチド製剤であり,ショック症状を起こす可能性.アレルギー既往歴,薬物過敏症等について十分問診
②〔注20S・20Sディスポ〕適応にあたっては,日本骨代謝学会の診断基準等を参考に,骨粗鬆症との診断が確立し,疼痛がみられる患者を対象
③投与は6カ月間を目安とし,漫然と投与しない
〈適用上〉〔20Sディスポ〕使用方法は添付文書参照
①使用前
a)シリンジ先端のゴムキャップを外した後は速やかに使用
b)シリンジ先端のゴムキャップを外した後,シリンジ先端部には触れない
②使用後:使用は1回限りとし,使用後は速やかに廃棄
〈その他〉骨粗鬆症患者にエルカトニン2.5単位(少用量薬)を対照とした長期二重盲検比較試験における椎体骨折の抑制効果は両群間に有意差が認められなかったとの報告
患者背景
〈合併・既往〉
①発疹(紅斑,膨疹等)等の過敏症状を起こしやすい体質
②気管支喘息又は既往歴(喘息発作を誘発)
〈妊婦〉有益のみ 〈授乳婦〉有益性を考慮して継続又は中止(動物で乳汁分泌減少し新生児の体重増加抑制) 〈小児〉臨床試験は未実施 〈高齢〉用量に注意
相互
〈併用注意〉ビスホスホン酸塩系骨吸収抑制剤(パミドロン酸):血清Caが急速に低下(両剤のCa低下作用による)→高度の低Caが現れた際は中止し,注射用Ca剤の投与等処置
副作用
〈重大〉
1)ショック,アナフィラキシー(血圧低下,気分不良,全身発赤,蕁麻疹,呼吸困難,咽頭浮腫等)→中止し処置
2)テタニー:0.04%(10単位),頻度不明(20S)(低Ca血症性テタニーを誘発)→中止し,注射用Ca薬の投与等処置
3)喘息発作:0.01%(10単位),0.1%未満(20S)(喘息発作を誘発)→中