診療支援
薬剤

アレンドロン酸ナトリウム水和物新様式
3999
alendronate sodium hydrate
ボナロン Bonalon(帝人)
 点滴静注:900μg/100mL/バッグ(アレンドロン酸として)
アレンドロン酸(バッグ900μg 各社)

適応

骨粗鬆症 注意適用にあたり,日本骨代謝学会の診断基準等を参考に,骨粗鬆症との診断が確定している患者を対象

用法

成人4週に1回900μgを30分以上かけて点滴静注

禁忌

1)過敏症(本剤,他のビスホスホネート系薬剤)

2)低Ca血症

注意

〈基本〉

➊食事等から十分なCaを摂取させる

②低Ca血症患者は,本剤投与前に低Ca血症を治療.又,ビタミンD欠乏症又はビタミンD代謝異常のようなミネラル代謝障害がある場合には,予め治療

➌ビスホスホネート系薬剤による治療患者で,顎骨壊死・顎骨骨髄炎発現.報告された症例の多くが抜歯等の顎骨に対する侵襲的な歯科処置や局所感染に関連して発現.リスク因子としては,悪性腫瘍,化学療法,血管新生阻害薬,コルチコステロイド治療,放射線療法,口腔の不衛生,歯科処置の既往等.投与開始前は口腔内の管理状態を確認し,患者に対し適切な歯科検査を受け,侵襲的な歯科処置をできる限り済ませておくよう指導.投与中に侵襲的な歯科処置が必要になった場合には本剤の休薬等を考慮.又,口腔内を清潔に保つ,定期的な歯科検査を受ける,歯科受診時に本剤の使用を歯科医師に告知して侵襲的な歯科処置はできる限り避ける等を患者に十分説明し,異常の際は,直ちに歯科・口腔外科を受診するように指導

➍ビスホスホネート系薬剤を使用している患者で,外耳道骨壊死が発現したとの報告→耳の感染や外傷に関連して発現した症例も認められることから,外耳炎,耳漏,耳痛等の症状が続く場合には,耳鼻咽喉科を受診するよう指導

⑤ビスホスホネート系薬剤長期使用患者で,非外傷性又は軽微な外力によるの大腿骨転子下,近位大腿骨骨幹部,近位尺骨骨幹部等の非定型骨折の報告.これらの報告では,完全骨折が起こる数週間~数カ月前に大腿部や鼠径部,前腕部等において前駆痛が認められている報告もあることから,このような症状が認められた場合には,X線検査等適切な処置

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