診療支援
薬剤

パミドロン酸二ナトリウム水和物新様式H運転×
3999
pamidronate disodium hydrate
パミドロン酸二Na(沢井)
 点滴静注用:15・30mg(パミドロン酸二ナトリウム無水物として)/V

適応

1悪性腫瘍による高Ca血症

2乳癌の溶骨性骨転移(化学療法,内分泌療法,或いは放射線療法と併用)

3骨形成不全症

注意診療ガイドライン等の最新の情報を参考に投与が適切と判断される患者に投与

用法

130~45mgを4時間以上かけて単回点滴静注 ►再投与が必要な場合には,初回投与による反応を確認するため少なくとも1週間の投与間隔をおく 290mgを4時間以上かけて4週間隔で点滴静注 31日1回4時間以上かけ3日連続点静.下記投与量,間隔で繰り返す(1日最大60mg) ►2歳未満:1回0.5mg/kg・間隔2カ月 2~3歳:1回0.75mg/kg・間隔3カ月 3歳以上:1回1.0mg/kg・間隔4カ月 注意

①乳癌の溶骨性骨転移に投与する場合の用量は90mgを超えない(腎機能悪化の恐れ)

②骨形成不全症の場合:呼吸機能が低下している患者や2歳未満の患者等では初回投与時は半量とすることを考慮し,投与後は呼吸状態等を注意深く観察(投与後の急性期反応により呼吸状態が悪化の恐れ)

禁忌

過敏症(本剤,他のビスホスホン酸塩)

注意

〈基本〉〔共通〕

①投与後は定期的に腎機能検査(血清クレアチニン,BUN等)

②投与後は血清Ca,P,Mg,K等の電解質の変動に注意.投与により低Ca血症が投与後4~10日目頃に低用量においても出現することがあるので,血清Caの変動については特に注意

③臨床症状(テタニー,手指のしびれ等)を伴う低Ca血症が現れた場合にはCa剤の点滴投与が有効

④投与後は血小板減少等の末梢血球数の変動に注意.尚,貧血,白血球減少,血小板減少のある患者に投与する場合,投与開始後2週間は末梢血球数の変動に特に注意

➎ビスホスホネート系薬剤で治療を受けている患者で,顎骨壊死・顎骨骨髄炎が現れることあり.報告された症例の多くが抜歯等の顎骨に対する侵襲的な歯科処置や局所感染に関連して発現.リスク因子としては,悪性腫

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