診療支援
薬剤

ゾレドロン酸水和物新様式
399
zoledronic acid
リクラスト Reclast(旭化成)
 点滴静注液:5mg(ゾレドロン酸として)/100mL/V・バッグ

適応

骨粗鬆症 注意

1)適用にあたっては,日本骨代謝学会の診断基準等を参考に骨粗鬆症との診断が確定している患者を対象とする

2)1年に1回間欠投与する薬剤であり,有効成分であるゾレドロン酸水和物は骨に移行し長期にわたり体内に残存する.各投与前に問診・検査を行う等患者の状態を十分に確認した上でベネフィットとリスクを考慮し,本剤による薬物治療が必要とされる患者を対象とする

用法

1年に1回5mgを15分以上かけて点滴静注

!警告

‍ 急性腎不全を起こすことがある為,次の点に注意

1)各投与前には腎機能(Ccr等),脱水状態(高熱,高度な下痢及び嘔吐等)及び併用薬(腎毒性を有する薬剤,利尿剤)について,問診・検査を行う等患者の状態を十分に確認し,投与の適否を判断

2)投与時には点滴時間が短いと急性腎不全の発現リスクが高くなることから必ず15分間以上かけて点滴静脈内投与

3)急性腎不全の発現は主に投与後早期に認められている為,腎機能検査を行う等,患者の状態を十分に観察

禁忌

1)過敏症(本剤,他のビスホスホネート製剤)

2)重度の腎障害(Ccr35mL/min未満)(急性腎不全を起こす)

3)脱水状態(高熱,高度な下痢及び嘔吐等)(急性腎不全を起こす)

4)低Ca血症

5)妊婦・妊娠

注意

〈基本〉

➊投与により急性腎不全を起こすことがあり,その多くは開始1カ月以内に発現しているので投与に際しては次の点に注意

a)投与前に腎機能(Ccr等)並びに脱水状態(高熱,高度な下痢や嘔吐等)を確認し,適否を判断.脱水状態にある場合は投与前に予め処置

b)投与前及び投与後早期は十分な水分補給をするよう指導

c)投与後1~2週を目安に腎機能検査を行う等状態を十分に観察し,それ以降も状態に応じて定期的に検査等,観察を十分に.異常が認められた場合は処置.特に急性腎不全を起こす恐れがある患者(中等度の腎機能障害,腎毒性を有する薬剤又は利尿剤を

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