適応
閉経後骨粗鬆症
用法
1日1回60mg
禁忌
1)深部静脈血栓症,肺塞栓症,網膜静脈血栓症等の静脈血栓塞栓症又はその既往歴(副作用として静脈血栓塞栓症が報告→増悪)
2)長期不動状態(術後回復期,長期安静期等)
3)抗リン脂質抗体症候群(本症候群では静脈血栓塞栓症を起こしやすい報告)
4)妊婦・妊娠授乳婦
5)過敏症
注意
〈基本〉
➊静脈血栓塞栓症(深部静脈血栓症,肺塞栓症,網膜静脈血栓症を含む)発現→以下の症状発現時は中止.又,患者には直ちに医師等に相談するよう予め説明→症状:下肢の疼痛・浮腫,突然の呼吸困難,息切れ,胸痛,急性視力障害等
②静脈血栓塞栓症(深部静脈血栓症,肺塞栓症,網膜静脈血栓症を含む)のリスクが上昇するため,長期不動状態(術後回復期,長期安静期等)に入る3日前には服用を中止し,完全に歩行可能になるまで投与再開しない
③Ca及び又はVDの摂取量が十分でない場合→それぞれ補給
〈その他〉
①外国の骨粗鬆症治療(骨折)試験で,プラセボ群に比べ子宮内膜厚のわずかな増加の報告→治療中に子宮内膜の異常(原因不明の子宮・性器出血,子宮内膜増殖等)の際は症状に応じ詳しい検査
②対照群に比べ乳癌のリスクの上昇は認められていないが,治療中に乳房に原因不明の異常が認められた場合には症状に応じて詳しい検査
③外国で本剤と経口エストロゲン製剤を併用した閉経後女性で子宮内膜厚増加の報告
④外国の冠動脈疾患がある又はそのリスクが高い閉経後女性を対象とした試験で,本剤投与群に脳卒中による死亡率が高かったとの報告.脳卒中での死亡率はプラセボ投与群で1.5/1,000人/年に対して本剤投与群で2.2/1,000人/年
患者背景
〈合併・既往〉経口エストロゲン療法にて顕著な高TG血症(>500mg/dL)の既往歴:血清TG値のモニターを行う(血清TG上昇の発現) 〈腎〉臨床試験は未実施 〈肝〉臨床試験は未実施
〈妊婦〉妊X禁