適応
閉経後骨粗鬆症
用法
1日1回20mgを経口投与
禁忌
1)深部静脈血栓症,肺塞栓症,網膜静脈血栓症等の静脈血栓塞栓症又はその既往歴(副作用として静脈血栓塞栓症が報告→症状増悪)
2)長期不動状態(術後回復期,長期安静期等)
3)抗リン脂質抗体症候群(本症候群の患者は静脈血栓塞栓症を起こしやすいとの報告)
4)妊婦・妊娠授乳婦
5)過敏症
注意
〈基本〉
➊静脈血栓塞栓症(深部静脈血栓症,肺塞栓症,網膜静脈血栓症を含む)発現→以下のような症状発現時は投与を中止.又,患者に対しては,直ちに医師等に相談するよう,予め説明:下肢の疼痛・浮腫,突然の呼吸困難,息切れ,胸痛,急性視力障害等
②静脈血栓塞栓症のリスクの高い患者では,治療上の有益性が危険性を上回る場合にのみ,投与を考慮
a)静脈血栓塞栓症のリスク要因:外科手術,重大な外傷,加齢,肥満,悪性腫瘍等
b)長期不動状態(術後回復期,長期安静期等)に入る前に本剤の中止し,完全に歩行可能になるまでは再開しない
③患者のCa及び/又はVDの摂取量が十分でない場合は,それぞれ補給
〈その他〉
①(海外臨床試験)静脈血栓塞栓症の発現率(1,000女性人年)は,最初の1年間において最も高くなるとの報告
②本剤投与による子宮内膜増殖は,未確認.投与中に子宮出血発現の際は,他の要因を含め,症状に応じて詳しい検査
患者背景
〈合併・既往〉経口エストロゲン療法にて顕著な高TG血症の既往(本剤服用により血清TG上昇.尚,臨床試験で,TG>300mg/dLには投与されていない) 〈腎〉臨床試験は未実施 〈肝〉血中濃度上昇.臨床試験は未実施
〈妊婦〉禁忌.本剤投与中に,妊娠した場合,胎児に悪影響を及ぼす可能性を予め説明.投与中に妊娠した場合は,直ちに中止 〈授乳婦〉禁忌(ヒト母乳中へ移行するかどうかは不明)
副作用
〈重大〉静脈血栓塞栓症(深部静脈血栓症,肺塞栓症,網膜静脈血栓症,表在性血栓性