適応
骨折の危険性の高い骨粗鬆症 注意適用にあたっては,低骨密度,既存骨折,加齢,大腿骨頸部骨折の家族歴等の骨折の危険因子を有する患者を対象
用法
成人1日1回20μgを皮下注射(尚,投与は24カ月間まで) 注意
①投与期間の上限を守る(未確立)
②一時中断した後に再投与する場合でも,投与日数の合計が24カ月を超えない.又,24カ月の投与終了後,再度24カ月の投与を繰り返さない
③テリパラチド酢酸塩製剤から本剤に切り替えた臨床試験は未実施(安全性は未確立).尚,テリパラチド酢酸塩製剤から本剤に切り替えた時の投与期間の上限は未検討
④アバロパラチド製剤から本剤に切り替えた臨床試験は未実施(安全性は未確立)
禁忌
1)高Ca血症(悪化)
2)以下に掲げる骨肉腫発生のリスクが高いと考えられる患者
a)骨ページェット病
b)原因不明のアルカリホスファターゼ高値
c)小児等及び若年者で骨端線が閉じていない
d)過去に骨への影響が考えられる放射線治療
3)原発性の悪性骨腫瘍もしくは転移性骨腫瘍
4)骨粗鬆症以外の代謝性骨疾患(副甲状腺機能亢進症等)
5)妊婦・妊娠授乳婦
6)過敏症(本剤,テリパラチド酢酸塩)
注意
〈基本〉
➊投与直後から数時間後にかけて,ショック,一過性の急激な血圧低下に伴う意識消失,痙攣,転倒が現れる事がある.投与開始後数カ月以上を経て初めて発現することもあるので,本剤投与時には以下の点に留意するよう患者に指導
a)投与後30分程度はできる限り安静にすること
b)投与後に血圧低下,めまい,立ちくらみ,動悸,気分不良,悪心,顔面蒼白,冷汗等が生じた場合には,症状がおさまるまで座るか横になること
➋投与後約4~6時間を最大として一過性の血清Ca値上昇(薬理作用による).又,血清Ca値は投与後16時間でほぼ基準値まで下降が知られている→血清Ca値を測定評価する場合は,本剤投与後16時間以降の測定値を評価基準とする.投