適応
骨折の危険性の高い骨粗鬆症 注意適用にあたっては,低骨密度,既存骨折,加齢,大腿骨頸部骨折の家族歴等の骨折の危険因子を有する患者を対象
用法
〔皮下注用〕56.5μgを1週間に1回皮下注 〔皮下注オートインジェクター〕28.2μgを1週間に2回皮下注(投与は24カ月間まで) 注意
①〔皮下注オートインジェクター〕投与間隔は原則3~4日間隔
②投与期間の上限を超えて投与した時の安全性及び有効性は未確立→投与期間の上限を守る
③一時中断した後に再投与の場合でも,投与期間の合計が24カ月(104週)を超えない.24カ月(104週)の投与終了後,再度24カ月(104週)の投与を繰り返さない
④テリパラチド製剤(遺伝子組換え)から本剤に切り替えた経験はなく,安全性は未確立.テリパラチド製剤(遺伝子組換え)から本剤に切り替えた時における本剤の投与期間の上限は未検討
⑤アバロパラチド製剤から本剤に切り替えた経験はなく,安全性は未確立
禁忌
1)以下の骨肉腫発生のリスクが高いと考えられる患者
a)骨ページェット病
b)原因不明のAl-P高値
c)小児等及び若年者で骨端線が閉じていない
d)過去に骨への影響が考えられる放射線治療
2)高Ca血症(悪化)
3)原発性の悪性骨腫瘍もしくは転移性骨腫瘍(症状悪化)
4)骨粗鬆症以外の代謝性骨疾患(副甲状腺機能亢進症等)(症状悪化)
5)過敏症(本剤,他のテリパラチド製剤)
6)妊婦・妊娠
注意
〈基本〉
➊投与直後から数時間後にかけて一過性の急激な血圧低下,意識消失,転倒→以下の点に留意
a)投与後30分程度はできる限り安静にして状態を観察.外来患者に投与した場合は安全を確認して帰宅させることが望ましい
b)投与後に血圧低下,めまい,立ちくらみ,動悸,気分不良,顔面蒼白,冷汗等が生じた場合には,症状がおさまるまで座るか横になるように患者に指導
➋一過性の血圧低下に基づくめまいや立ちくらみ,意