適応
骨折の危険性の高い骨粗鬆症 注意低骨密度,既存骨折,加齢,大腿骨頚部骨折の家族歴等の骨折の危険因子を有する患者を適用対象とする
用法
1日1回80μgを皮下注 ►投与は18カ月間まで 注意
①投与期間の上限を超えて投与した時の安全性・有効性は未確立→適用に際し,投与期間の上限を遵守
②やむを得ず一時投与中断後に再投与する際であっても,投与日数の合計が18カ月を超えない.又18カ月の投与終了後,再度18カ月投与を繰り返さない
③テリパラチド製剤の投与経験患者に本剤を投与した臨床試験は未実施→安全性は未確立
禁忌
1)高Ca血症
2)次に掲げる骨肉腫発生のリスクが高いと考えられる患者
a)骨ページェット病
b)原因不明のAl-P高値
c)小児等及び若年者で骨端線が閉じていない
d)過去に骨への影響が考えられる放射線治療歴
3)原発性の悪性骨腫瘍若しくは転移性骨腫瘍(症状を悪化)
4)骨粗鬆症以外の代謝性骨疾患(副甲状腺機能亢進症等)(症状を悪化)
5)妊婦・妊娠
6)過敏症
注意
〈基本〉
➊投与直後から数時間後にかけて,一過性の急激な血圧低下に伴う起立性低血圧,めまい,動悸,頻脈,意識消失,転倒等の発現がある.投与開始後数カ月以上を経て初めての発現もあるので,投与時には次の点に留意するよう指導
a)投与後30分程度はできる限り安静
b)投与後に血圧低下,めまい,立ちくらみ,動悸,気分不良,悪心,顔面蒼白,冷汗等が生じた際には,症状が治まるまで座るか横になる
➋一過性の急激な血圧低下に伴う起立性低血圧,めまい,立ちくらみ,意識消失等の発現→運転注意
➌薬理作用により投与約4時間後を最大として一過性の血清Ca値上昇がみられる.投与中に血清Ca値上昇が疑われる症状(便秘,悪心,嘔吐,腹痛,食欲減退等)が投与翌日以降も継続して認められた際は,速やかに診察を受けるよう指導.又血清Ca値の測定を行い,持続性高Ca血症と判断された
関連リンク