診療支援
薬剤

合剤新様式
3239
ハイカリックRF Hicaliq RF(テルモ)
 輸液:250・500mL

適応

経口,経腸管栄養補給が不能又は不十分で,経中心静脈栄養に頼らざるを得ない場合の水分,電解質,カロリー補給(腎不全等による高K血症,高P血症の患者又はその恐れのある患者に限る)

用法

IVH基本液:本剤1,000mLに対して,Na及びClを含有しないか,又は含有量の少ない5.9~12%アミノ酸注射液200~600mLを加える ►1日1,200~1,600mLの維持量を24時間かけて中心静脈に持続点滴(増減) ►投与開始時:高濃度のブドウ糖含有製剤なので,耐糖能,肝機能等に注意し,目安として維持量の半量程度から徐々に1日当たりの投与量を漸増し,維持量とする 注意

①重篤なアシドーシス発現→必ず必要量(1日3mg以上を目安)のVB1を併用

②Na及びClを含有するので,Na及びClを含有しないか,Na及びClの含有が少ないアミノ酸注射液を加えて使用

!警告

‍ 高カロリー輸液用製剤共通の【警告】

禁忌

1)乳酸血症

2)高Na血症

3)高Cl血症

4)高Mg血症,甲状腺機能低下症

5)高Ca血症

6)遺伝性果糖不耐症(果糖尿,果糖血症)

7)肝性昏睡又は肝性昏睡の恐れ

注意

〈基本〉

①高濃度のブドウ糖含有製剤なので,耐糖能,必要熱量,至適水分量等患者の病態を確認してから使用

②急激な投与中止により低血糖発現の恐れ→中止する場合には投与速度を徐々に下げる

〈適用上〉

①末梢静脈に点滴静注不可

②Na,Mg,Cl,Ca,Znの配合量を必要最小量としているので,病態に応じて適宜添加

③K,Pを含有していないため低K血症,低P血症を起こす恐れ→必要に応じてK,Pを適宜添加

配合脂肪乳剤混合不可

患者背景

〈合併・既往〉

①高度のアシドーシス(悪化)

②アミノ酸代謝異常(アミノ酸インバランスが助長)

③糖尿病(悪化)

④膵炎,膵硬化症,膵腫瘍等の膵障害(耐糖能異常)

⑤心不全(悪化)

⑥重症熱傷(心負荷増大)

⑦脱水症(悪化)

⑧菌血症(カテーテ

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