診療支援
薬剤

合剤新様式
3259
フルカリック Fulcaliq(テルモ)
 1号輸液:903・1,354.5mL
 2号輸液:1,003・1,504.5mL 3号輸液:1,103mL

適応

経口,経腸管栄養補給が不能又は不十分で,経中心静脈栄養に頼らざるを得ない場合の水分,電解質,カロリー,アミノ酸及びビタミンの補給 注意

1)高カロリー輸液療法用の栄養輸液として組成を固定→重篤な肝障害,腎障害(透析又は血液ろ過患者を除く)等の特殊な輸液組成を必要とする疾患には使用しない

2)尿量が1日500mL又は1時間当たり20mL以上が望ましい

3)1号:耐糖能が不明の場合及び病態により耐糖能が低下の際の開始液.又,侵襲時等で耐糖能が低下しており,熱量制限の必要がある場合には維持液

4)2号:通常の熱量が必要な患者の維持液

5)3号:必要熱量の高い患者の維持液

用法

1号〔開始液〕〔維持液〕(耐糖能が不明の場合や耐糖能が低下している場合の開始液,或いは侵襲時等で耐糖能が低下しており,ブドウ糖を制限する必要がある場合の維持液):1日1,806mLを24時間かけて中心静脈内に持続点滴(増減) 2号〔維持液〕1日2,006mLを24時間かけて中心静脈内に持続点滴(増減) 3号〔維持液〕1日2,206mLを24時間かけて中心静脈内に持続点滴(増減)

!警告

‍ VB1欠乏症と思われる重篤なアシドーシス発現時には,直ちに100~400mgのVB1製剤を急速静注.又,高カロリー輸液療法を施行中では,基礎疾患及び合併症に起因するアシドーシスが発現することがあるので,症状が現れた場合には高カロリー輸液療法を中断し,アルカリ化剤の投与等の処置

禁忌

1)過敏症

2)高乳酸血症

3)高Na血症

4)高Cl血症

5)高K血症,アジソン病

6)高P血症,副甲状腺機能低下症

7)高Mg血症,甲状腺機能低下症

8)高Ca血症

9)アミノ酸代謝異常

10)血友病

11)重篤な腎障害又は高窒素血症(透析又は血液ろ過患者を除く)

12)乏尿(透析又は血液ろ過患者を除く)

13)肝性昏睡又は肝性昏睡の恐れ

注意

〈基本〉

①透析又は血液ろ過を実施

この記事は医学書院IDユーザー(会員)限定です。登録すると続きをお読みいただけます。

ログイン
icon up
あなたは医療従事者ですか?