適応
以下の状態時のアミノ酸補給
1手術前後,消化管障害,食事制限等蛋白質の摂取又は吸収に障害のある場合
2手術,熱傷等で蛋白質の損失が著しい場合
3各種疾患で低蛋白血症があり,かつ,経口摂取が不良な場合
4熱性・消耗性疾患等蛋白質の消耗並びに需要が著しく増大している場合
用法
1回200mL 点滴静注(増減) ►注入速度:200mL当たり120分を基準 中心静脈輸液法に用いる場合:糖液等と配合し,中心静脈内に24時間持続点滴注入
禁忌
1)アミノ酸代謝異常(アミノ酸インバランスを助長)
2)重篤な腎障害又は高窒素血症(透析又は血液ろ過患者を除く)
3)肝性昏睡又は肝性昏睡の恐れ
注意
〈基本〉透析又は血液ろ過を実施している重篤な腎障害のある患者又は高窒素血症の患者における,尿素等の除去量,蓄積量は透析の方法及び病態によって異なる.血液生化学検査,酸塩基平衡,体液バランス等の評価により患者の状態を確認した上で投与開始及び継続の可否を判断 〈適用上〉Na,Clを含むので大量投与時又は電解質液を併用する場合には電解質のバランスに注意
患者背景
〈合併・既往〉
①高度のアシドーシス(悪化)
②うっ血性心不全(悪化)
〈腎〉
①透析又は血液ろ過を実施している患者を除く重篤な腎障害のある患者又は高窒素血症:禁忌
②透析又は血液ろ過を実施している重篤な腎障害又は高窒素血症(アミノ酸の代謝産物である尿素等の滞留が起こる恐れ)
〈肝〉肝性昏睡又は肝性昏睡の恐れ:禁忌
〈妊婦〉有益のみ 〈授乳婦〉有益性を考慮して継続又は中止 〈小児〉臨床試験は未実施 〈高齢〉投与速度を緩徐,減量等注意
副作用
〈その他〉
1)過敏症(発疹,紅斑)
2)消化器(悪心・嘔吐・腹部膨満感,便意)
3)循環器(胸部不快感,動悸,血圧上昇,静脈炎)
4)大量・急速投与(アシドーシス)
5)その他(悪寒,発熱,熱感,顔面紅潮,頭痛,血管痛,倦怠感)
規制
処方箋