適応
以下の状態のアミノ酸補給:低蛋白血症,低栄養状態,手術前後
用法
1回500~1,000mL 点滴静注(増減) 投与速度:500mL当たり90~120分(約90~65滴/分)を基準 ►アミノ酸量として60分間に10g前後が体内利用に望ましい ►小児,高齢者,重篤な患者には更に緩徐に注入
禁忌
1)肝性昏睡又はその恐れ(悪化)
2)重篤な腎障害又は高窒素血症(透析又は血液ろ過患者を除く)(悪化)
3)アミノ酸代謝異常(悪化)
注意
〈基本〉透析又は血液ろ過を実施している重篤な腎障害のある患者又は高窒素血症の患者における,尿素等の除去量,蓄積量は透析の方法及び病態によって異なる.血液生化学検査,酸塩基平衡,体液バランス等の評価により患者の状態を確認した上で投与開始及び継続の可否を判断 〈適用上〉
①Na約34mEq/L,Cl約34mEq/Lを含有→電解質バランスに注意(大量投与時又は電解質液を併用時),Kは含まないので必要であればKを添加等補正
②血管痛の際は注射部位変更又は投与中止
③血栓静脈炎→慎重に
④残液は使用不可
⑤外袋は使用時まで開封しない(脱酸素剤封入)
患者背景
〈合併・既往〉
①高度のアシドーシス(悪化)
②糖尿病(悪化)
③うっ血性心不全(悪化)
④K欠乏傾向(悪化)
〈腎〉
①重篤な腎障害又は高窒素血症の患者(いずれも透析又は血液ろ過を実施している患者を除く):禁忌
②透析又は血液ろ過を実施している重篤な腎障害又は高窒素血症(アミノ酸の代謝産物である尿素等の滞留が起こる恐れ)
〈肝〉肝性昏睡又は肝性昏睡:禁忌
〈妊婦〉有益のみ 〈授乳婦〉有益性を考慮して継続又は中止 〈小児〉臨床試験は未実施 〈高齢〉減量等注意
副作用
1)過敏症(発疹等)
2)消化器(悪心・嘔吐)
3)循環器(胸部不快感,動悸)
4)肝臓(AST・ALTの上昇)
5)大量・急速投与(アシドーシス)
6)その他(血管痛,悪寒,発熱,熱感,頭痛)