適応
以下状態時のアミノ酸,電解質及び水分の補給
1経口摂取不十分で,軽度の低蛋白血症又は軽度の低栄養状態にある場合
2手術前後
注意尿量が1日500mL又は20mL/h以上あることが望ましい
用法
末梢静脈:1回500mL 点滴静注(増減) 投与速度:500mL/120分を基準.老人,重篤な患者には更に緩徐に注入 ►最大投与量:2,500mL/日 注意
①経口摂取不十分で,本剤にて補助的栄養補給を行う際は,栄養必要量及び経口摂取量などを総合的に判断
②本剤のみでは1日必要量のカロリー補給は行えないので,本剤の使用は短期間に留める
③手術後の単独投与はできるだけ短期間(3~5日間)とし,速やかに経口・経腸管栄養ないし他の栄養法に移行
禁忌
1)電解質代謝異常(悪化)
a)高K血症,アジソン病
b)高P血症,副甲状腺機能低下症
c)高Mg血症,甲状腺機能低下症
d)高Ca血症
2)アミノ酸代謝異常症(投与されたアミノ酸が代謝されず,症状悪化)
3)高度のアシドーシス(高乳酸血症等)(悪化)
4)うっ血性心不全(悪化)
5)閉塞性尿路疾患により尿量が減少(悪化)
6)重篤な腎障害又は高窒素血症(透析又は血液ろ過患者を除く)(水分,電解質の過剰投与に陥りやすく症状悪化,又,アミノ酸の代謝産物である尿素等が滞留し症状悪化)
7)乏尿(透析又は血液ろ過患者を除く)(高K血症が悪化又は誘発)
8)肝性昏睡又は肝性昏睡の恐れ
注意
〈基本〉透析又は血液ろ過患者及び重篤な腎障害,高窒素血症又は乏尿患者→水分,電解質,尿素等の除去量,蓄積量は透析の方法及び病態によって異なる.血液生化学検査,酸塩基平衡,体液バランス等の評価をした上で開始及び継続の可否を判断 〈適用上〉投与時:点滴部位の発赤,浸潤,腫脹等の血管外漏出の徴候→中止し処置(本剤の血管外漏出が原因と考えられる皮膚壊死,潰瘍形成が報告)
患者背景
〈合併・既往〉
①アシドーシス(悪化)