適応
以下の状態にある急性・慢性腎不全時のアミノ酸補給:低蛋白血症,低栄養状態,手術前後 注意本剤は経口栄養摂取が不能又は不十分で,非経口的な栄養管理を必要とする場合に投与
用法
〔慢性腎不全〕末梢静脈:1日1回200mLを緩徐に点滴静注(増減) 投与速度:100mL/60分(1分間約25滴)を基準とし,小児,高齢者,重篤な患者には更に緩徐に注入 透析療法施行時:透析終了90~60分前より透析回路の静脈側に注入 ►生体のアミノ酸利用効率上,摂取熱量を1,500kcal/日以上が望ましい IVH:1日400mLを中心静脈内に持続点滴(増減) ►生体のアミノ酸利用効率上,投与窒素1g(本剤100mL)当たり300kcal以上の非蛋白熱量を投与 〔急性腎不全〕1日600mLをIVHにて中心静脈内に持続点滴(増減) ►生体のアミノ酸利用効率上,投与窒素1g(本剤100mL)当たり300kcal以上の非蛋白熱量を投与
禁忌
1)肝性昏睡又は肝性昏睡の恐れ(アミノ酸インバランスを助長し悪化又は誘発)
2)高アンモニア血症(窒素量の過負荷により悪化)
3)先天性アミノ酸代謝異常症(投与されたアミノ酸が代謝されず症状悪化)
注意
〈基本〉
①腎不全用必須アミノ酸製剤において,これを唯一の窒素源とした場合に高アンモニア血症や意識障害の報告に留意→呼名・挨拶への反応性の遅鈍化,自発動作或いは自発発言の低下等の異常を認めた場合には直ちに中止
②摂取熱量が不十分な場合等では,高窒素血症や代謝性アシドーシスを助長する恐れ→投与中止を含め適切な処置
〈適用上〉
①酢酸イオン約46mEq/Lを含有→電解質バランスに注意(大量投与時又は電解質液併用時)
②結晶析出→常温で振盪
③着色防止のため,外袋は使用時まで開封しない(脱酸素剤封入)
配合
①アルカリ性側で安定な製剤→沈殿等
②水に難溶性の製剤→沈殿等
患者背景
〈合併・既往〉
①心臓,循環器