診療支援
薬剤

合剤新様式
3259
エンシュア・リキッド Ensure liquid(アボット)
 :1缶:250mL(250kcal)

適応

一般に手術後患者の栄養保持に用いることができるが,特に長期にわたり経口的食事摂取が困難な場合の経管栄養補給 注意術後投与の場合は胃,腸管の運動機能が回復し,水分摂取を確認

用法

標準量:1日1,500~2,250mL(1,500~2,250kcal)(増減) ►経口:1日1回又は数回に分割 ►経管:100~150mL/hr,持続的又は1日数回に分割 初期量:標準量の1/3~1/2 水で約倍量に希釈(0.5kcal/mL) ►徐々に濃度増加し,標準量とする

禁忌

1)過敏症

2)牛乳蛋白アレルギー(牛乳由来のカゼイン含有→ショック,アナフィラキシー)

3)妊娠3カ月以内及び妊娠を希望する女性へのVA5,000IU/日以上の投与

注意

〈基本〉

①ビタミン,電解質及び微量元素の不足を生じる可能性→必要に応じて補給〔長期投与中,セレン欠乏症(心機能低下,爪白色変化,筋力低下等)の報告〕

〈適用上〉

投与時

a)経管投与には2mm以上のチューブを使用

b)経管投与の場合,可塑剤であるDEHP〔フタル酸ジ-(2-エチルヘキシル)〕が製剤中に溶出する恐れ→DEHPを含まない栄養セット及びフィーディングチューブ等を使用することが望ましい

c)静脈内投与禁

d)標準濃度は1kcal/mL,標準速度は100~150mL/時間であるが,通常は,低濃度又は低速度から開始し,徐々に標準濃度又は標準速度に達するようにする.下痢等の副作用が発現した場合には,濃度を0.5kcal/mL程度に下げ,症状の改善を待つ.その後,標準速度に達するようにし,次いで標準濃度に

e)分割投与の開始時,又は持続的投与の数時間毎に,胃内容物の残存を確認

f)経管投与では,分割投与終了毎,持続的投与の数時間毎に少量の水でチューブをフラッシング

g)開封直前によく振盪〔白色の浮遊物又は沈殿物(脂肪・Ca)がみられることがあるが,品質の異常ではない〕

h)加

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