診療支援
薬剤

合剤新様式
3259
ヘパンED Hepan ED(EA)
 配合内用剤:1袋 80g(310kcal)

適応

肝性脳症を伴う慢性肝不全患者の栄養状態の改善注意

1)肝性脳症を伴う慢性肝不全患者に対して使用.昏睡度Ⅳ以上の肝性脳症に対する効果及び肝障害の急性期における効果は未確認

2)本剤は現に肝性脳症が発現している患者,又は本剤の投与を中止すると直ちに脳症が再発すると考えられる患者に使用し,栄養状態の改善のみを目的とした投与はしない(長期間にわたる栄養状態改善効果は未確認)

用法

標準量:1回1包(80g:約310kcal) 1日2回 食事と共に経口摂取(増減) 注意本剤の1日量(160g)で補充されるアミノ酸量は22.4g,総カロリーは約620kcal.必要な1日総カロリー及び蛋白量を満たせない→患者の状態に合わせ,適切な食事を併用,残りの必要な総カロリー及び蛋白量を確保

禁忌

1)重症糖尿病,又はステロイド大量投与の患者で糖代謝異常が疑われる場合(高血糖)

2)肝障害以外のアミノ酸代謝異常(高アミノ酸血症等)

注意

〈基本〉輸液,利尿薬を併用する場合は,その電解質組成,利尿薬の性質に配慮し,血清電解質の変動に注意 〈適用上〉溶解後6時間以内に使用.やむを得ない場合は冷蔵庫(7℃以下)で24時間以内

患者背景

〈腎〉腎機能障害(悪化)

〈妊婦〉

①妊娠3カ月以内又は妊娠を希望する女性:用法用量に留意〔VAの投与は5,000IU/日未満に留める等注意(外国:妊娠前3カ月~初期3カ月までにVA10,000IU/日以上摂取で頭蓋神経堤などの奇形発現増加の疫学調査結果)〕

②妊婦(妊娠3カ月以内の女性を除く)(有益のみ)

〈授乳婦〉有益性を考慮して継続又は中止 〈小児〉臨床試験は未実施 〈高齢〉減量等注意

副作用

1)消化器(下痢,腹部膨満,悪心,嘔気,嘔吐,食欲不振,腹痛)

2)皮膚(発疹,瘙痒感)

3)血液(好酸球増多)

4)糖代謝(血糖値の上昇,口渇)

5)肝臓(AST・ALTの上昇)

作用

肝不全患者で不足する分岐鎖アミ

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