適応
以下の疾患又は状態におけるK補給
1降圧利尿薬,副腎皮質ホルモン,強心配糖体,インスリン,ある種の抗生物質等の連用時
2低K血症型周期性四肢麻痺
3心疾患時の低K状態
4重症嘔吐,下痢,K摂取不足及び手術後
用法
内1日900~2,700mg 分3 ►症状により1回3gまで増量可 注1回1.71~5.14g(10~30mL,Kとして10~30mEq)(増減),8mL/分を超えない速度で点滴静注 1日最大量:17.1g(Kとして100mEq) ►注射用水,5%ブドウ糖液,生食液又は他の希釈液で希釈し,濃度0.68%(Kとして40mEq/L)以下として投与 注意
①低Cl血症性アルカローシスを伴う低K血症の場合には,本剤と共にClを補給することが望ましい
②注急速静注すると不整脈,場合によっては心停止→点滴静注のみ使用
禁忌
1)重篤な腎機能障害(前日の尿量が500mL以下或いは投与直前の排尿が20mL/hr以下)
2)副腎機能障害(アジソン病)
3)高K血症
4)内消化管通過障害(Kイオンの局所的な粘膜作用により潰瘍,狭窄,穿孔を来す)
a)食道狭窄(心肥大,食道癌,胸部大動脈瘤,逆流性食道炎,心臓手術等による食道圧迫)
b)消化管狭窄又は消化管運動機能不全
5)高K血性周期性四肢麻痺(発作誘発の恐れ)
6)過敏症
7)エプレレノン投与中
注意
〈基本〉血清電解質,心電図変化に注意.特に,長期投与で血中・尿中K値,腎機能,心電図等を定期的に検査.高K血症発現→中止 〈適用上〉
①注Kとして40mEq/L以下に希釈し,よく振り混ぜた後投与
②注大量投与時,又は総合アミノ酸製剤を併用する場合は電解質バランスに注意
患者背景
〈合併・既往〉
①急性脱水症,広範囲の熱傷,外傷等の組織損傷(高K血症)
②高K血症が現れやすい疾患(低レニン性低アルドステロン症等)
〈腎〉
①重篤な腎機能障害(前日の尿量が500mL以下又は投与直前の排尿