適応
内低Ca血症に起因する以下の症候の改善:テタニー,テタニー関連症状 注
1低Ca血症に起因する以下の症候の改善:テタニー,テタニー関連症状
2鉛中毒症,Mg中毒症
3以下の代謝性骨疾患におけるCa補給:妊婦・産婦の骨軟化症
用法
内1回1~2g 1日3回(増減) ►約5%水溶液にして使用 注1日1回0.4~1g(20~50mL:Caとして7.2~18mEq)を2%(0.36mEq/mL)液として,緩徐に静注(増減) ►投与速度:20mL当たり5~10分(Caとして0.68~1.36mEq/分) ►妊婦・産婦の骨軟化症に用いる場合は経口投与不能時に限る
禁忌
1)注強心配糖体(ジゴキシン等)投与中
2)高Ca血症(悪化)
3)腎結石(助長)
4)重篤な腎不全
注意
〈基本〉
①長期投与で血中・尿中Caが高値.定期的に血中又は尿中Ca値の検査.高Ca血症出現→中止
②末局所刺激作用あり,胃腸粘膜を刺激→牛乳等の保護剤と共に投与.経管投与不可
〈適用上〉
①注静注のみ使用
②急速な静注により,動悸,徐脈,血圧変動,熱感,紅潮,発汗等発現→緩徐に(Caとして0.68~1.36mEq/分)
③エタノールで沈殿→エタノールで消毒した注射器は使用不可
④血管外漏出に注意
配合クエン酸,炭酸塩,リン酸塩,硫酸塩,酒石酸塩等を含む製剤と混合した場合,沈殿→配合回避
患者背景
〈合併・既往〉
①高Ca血症が現れ易い病態
②注活性型ビタミンD製剤を服用中(高Ca血症が現れ易い)
〈腎〉
①重篤な腎不全:禁忌
②腎不全のある低Ca血症(アシドーシス促進)
〈妊婦〉有益のみ 〈授乳婦〉有益性を考慮して継続又は中止 〈小児〉臨床試験は未実施 〈高齢〉減量等注意
相互
〈併用禁忌〉注ジギタリス製剤(ジゴキシン等)の作用増強(心停止) 〈併用注意〉
1)末テトラサイクリン系抗生物質,ニューキノロン系抗菌剤,リン酸エストラムスチンナトリウム,骨代謝改善剤の吸収阻害