適応
透析中の慢性腎臓病患者における高リン血症の改善 注意本剤は,血中Pの排泄を促進する薬剤ではないので,食事療法等によるP摂取制限を考慮
用法
鉄として1回250mgを開始用量とし,1日3回食直前に経口.以後,症状,血清P濃度の程度により適宜増減するが,最高用量は1日3,000mg 注意
①本剤投与開始時又は用量変更時には,1~2週間後に血清P濃度の確認を行うことが望ましい
②増量の際は,増量幅を鉄として1日あたりの用量で750mgまでとし,1週間以上の間隔をあける
禁忌
過敏症
注意
〈基本〉
①定期的に血清P,血清Ca及び血清PTH濃度を測定しながら投与.血清P,血清Ca及び血清PTH濃度の管理目標値及び測定頻度は,学会のガイドライン等,最新の情報を参考にする.低Ca血症の発現或いは悪化の際は,活性型VD製剤やCa製剤の投与を考慮し,Ca受容体作動薬が使用されている場合には,Ca受容体作動薬の減量等も考慮.又,二次性副甲状腺機能亢進症の発現或いは悪化の際は,活性型VD製剤,Ca製剤,Ca受容体作動薬の投与或いは他の適切な治療法を考慮
②消化管内で作用する薬剤であるが,本剤の成分である鉄が一部吸収されるため,血清フェリチン等を定期的に測定し,鉄過剰に注意.又,Hb等を定期的に測定し,特に赤血球造血刺激因子製剤と併用の際は,過剰造血に注意
〈適用上〉投与により便が黒色を呈することがある 〔チュアブル錠〕
➊口中で噛み砕いて服用
➋口内が一時的に着色(茶褐色)することがある
〈取扱上〉
①噛み砕きやすさを考慮しているため,割れやすい錠剤→自動錠剤分包機に適さない
②錠剤・顆粒表面に白い斑点がみられることがあるが,使用添加剤によるもの
患者背景
〈合併・既往〉
①消化性潰瘍,炎症性腸疾患等の胃腸疾患(病態悪化)
②鉄過剰症又は鉄過剰状態(病態悪化)
③他の鉄含有製剤投与中(鉄過剰症を引き起こす)
④発作性夜間血色素尿症(