診療支援
薬剤

スクロオキシ水酸化鉄新様式
219
sucroferric oxyhydroxide
ピートル P-tol(キッセイ)
 チュアブル錠:250・500mg 顆粒:250・500mg

適応

透析中の慢性腎臓病患者における高リン血症の改善 注意本剤は,血中Pの排泄を促進する薬剤ではないので,食事療法等によるP摂取制限を考慮

用法

鉄として1回250mgを開始用量とし,1日3回食直前に経口.以後,症状,血清P濃度の程度により適宜増減するが,最高用量は1日3,000mg 注意

①本剤投与開始時又は用量変更時には,1~2週間後に血清P濃度の確認を行うことが望ましい

②増量の際は,増量幅を鉄として1日あたりの用量で750mgまでとし,1週間以上の間隔をあける

禁忌

過敏症

注意

〈基本〉

①定期的に血清P,血清Ca及び血清PTH濃度を測定しながら投与.血清P,血清Ca及び血清PTH濃度の管理目標値及び測定頻度は,学会のガイドライン等,最新の情報を参考にする.低Ca血症の発現或いは悪化の際は,活性型VD製剤やCa製剤の投与を考慮し,Ca受容体作動薬が使用されている場合には,Ca受容体作動薬の減量等も考慮.又,二次性副甲状腺機能亢進症の発現或いは悪化の際は,活性型VD製剤,Ca製剤,Ca受容体作動薬の投与或いは他の適切な治療法を考慮

②消化管内で作用する薬剤であるが,本剤の成分である鉄が一部吸収されるため,血清フェリチン等を定期的に測定し,鉄過剰に注意.又,Hb等を定期的に測定し,特に赤血球造血刺激因子製剤と併用の際は,過剰造血に注意

〈適用上〉投与により便が黒色を呈することがある 〔チュアブル錠〕

➊口中で噛み砕いて服用

➋口内が一時的に着色(茶褐色)することがある

〈取扱上〉

①噛み砕きやすさを考慮しているため,割れやすい錠剤→自動錠剤分包機に適さない

②錠剤・顆粒表面に白い斑点がみられることがあるが,使用添加剤によるもの

患者背景

〈合併・既往〉

①消化性潰瘍,炎症性腸疾患等の胃腸疾患(病態悪化)

②鉄過剰症又は鉄過剰状態(病態悪化)

③他の鉄含有製剤投与中(鉄過剰症を引き起こす)

④発作性夜間血色素尿症(

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