診療支援
薬剤

合剤
341
キンダリー透析剤2E Kindaly(扶桑)
 A剤:1包(2,856g) B剤:1包(882g)

用法

1回150~300L ►A剤2,856gに透析用希釈用水10Lを加えてA液とする ►B剤882gに透析用希釈用水を加え所定容量とし,これにA液10L及び透析用希釈用水を加えて350Lとする

注意

①炭酸水素Naを含む透析液であるので,以下のような場合に使用

a)酢酸濃度の高い透析液では代謝性アシドーシスの改善が不十分な場合

b)酢酸濃度の高い透析液では,不均衡症候群,血圧低下等のため,血液透析療法の持続又は管理の困難な場合

c)酢酸濃度の高い透析液では十分な除水(体重維持)ができない場合

②ブドウ糖を含む透析液であるので,ブドウ糖を含まない透析液では,透析中血糖値の急激な低下等,良好な血糖コントロールの困難な場合に使用

③K,Ca,Mgの濃度の低い透析液であるので,以下のような場合に使用

a)K,Mgの濃度の高い透析液では,高K血症,高Mg血症の改善が不十分な場合

b)活性型ビタミンD3剤等の薬剤の使用中で,血液透析による多量のCa付加を必要とせず,Ca濃度の高い透析液では,高Ca血症を起こす恐れのある場合

④内容液(A液)が着色しているものは使用しない.

以下,人工腎臓用透析液【注意】共通事項参照.希釈後pH7.2~7.4

〈小児〉未確立

慎重

1)高度の肝障害又は重症糖尿病等による酢酸代謝障害

2)ジギタリス配糖体製剤投与中(血清K値低下によるジギタリス中毒発症)

副作用

1)血糖

a)低血糖(透析中或いは透析後に低血糖)→ブドウ糖注射液の投与,糖分の補給等,直ちに処置

b)高血糖(透析中或いは透析後に高血糖)→ブドウ糖を含まない透析液による透析等処置

2)体重増加血圧上昇傾向(口渇感増強等により,水分摂取増加による体重の増加,血圧上昇傾向)→限外濾過圧の調節により除水を行い,体重をコントロール

3)Ca代謝異常

a)(骨粗鬆症,骨軟化症,線維性骨炎等の骨合併症)→活性型ビタミンD剤の投与等処置

b)(異所

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