診療支援
薬剤

合剤
341
キンダリー透析剤3D Kindaly(扶桑)
 A-1剤:2,595g A-2剤:525g B剤:735g

用法

1回150~300L ►A-1剤2,595gとA-2剤525gに透析用希釈用水を加え溶解しA液とする ►B剤735gに透析用希釈用水を加えて所定の容量に溶解し,これにA液10L及び透析用希釈用水を加えて350Lとする

注意

①炭酸水素Naを含む透析液〔使用時HCO3-:25mEq/L(TA5は28mEq/L)〕であるので,以下のような場合に使用

②ブドウ糖を含有〔使用時:150mg/dL(TA3のみ100mg/dL)〕するため,以下の場合に使用

a)ブドウ糖濃度の低い透析液では,透析中血糖値の急激な低下を起こす場合

b)〔AF3P〕糖尿病等血糖値管理が困難で,透析開始時高い血糖値(200mg/dL程度)を示す場合

③K,Ca,Mg濃度の低い透析液であるため,以下の場合に使用

a)活性型ビタミンD3製剤やP吸着剤としてCa製剤等の薬剤使用中で,Ca濃度の高い透析液で高Ca血症を起こす場合

b)K,Mg濃度の高い透析液では,高K血症,高Mg血症の改善が不十分な場合

c)〔AF3P〕長期投与では骨代謝異常の恐れ,定期的に臨床検査(生化学検査,X線検査など)を行い,活性型ビタミンD3 製剤投与などの適切な処置

d)〔AF3P〕アルミニウム骨症の患者は,骨塩量が低下することがあるので,骨塩量を定期的に測定し,低下する場合はCa濃度3.0mEq/L以上の透析液を用いる

 以下,人工腎臓用透析液【注意】共通事項参照.希釈後pH7.2~7.4

〈小児〉未確立

慎重

1)高度の肝障害又は重症糖尿病等による酢酸代謝障害

2)ジギタリス配糖体製剤投与中(血清K値低下によるジギタリス中毒発生)

副作用

1)低Ca血症(透析中,透析後に低Ca血症:痙攣,気分不快等)→Ca濃度の高い透析液への変更やCa製剤の投与等処置

2)Ca代謝異常〔(骨粗鬆症,骨軟化症,線維性骨炎等の骨合併症)→活性型ビタミンD3製剤の投与等処置,(異所性石

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