診療支援
薬剤

合剤
341
AK-ソリタ透析剤・FP,FL(AY)
 A液:9L B液:FP1包(738g),FL11.5L
リンパック透析剤TA1(ニプロ)
 TA1:〔A剤:電解質+ブドウ糖〕2,565g・〔B剤:炭酸水素ナトリウム〕741.3g

適応

慢性腎不全における透析型人工腎臓の灌流液として,活性型ビタミンD3剤やCa剤の投与等による高Ca血症の場合であって,以下の要因をもつものに用いる 

1無糖の透析液では,血糖値管理の困難な場合

2K,Mgの高い透析液では,高K血症,高Mg血症の改善が不十分な場合

用法

B液1容に対し(FPは11.5Lの水溶液としておく)水26容を加えて希釈し,この希釈液34容にA液1容を加えて用いる 1日150~300L

注意

①炭酸水素Naを含む透析液であるので,以下の場合に使用

a)酢酸濃度の高い透析液では,代謝性アシドーシスの改善が不十分な場合

b)酢酸濃度の高い透析液では,不均衡症候群,血圧低下等のため,血液透析療法の持続又は管理の困難な場合

c)酢酸濃度の高い透析液では,十分な除水(体重維持)ができない場合

②ブドウ糖を含むため,ブドウ糖を含まない透析液では,透析中血糖値の急激な低下等,良好な血糖コントロールの困難な場合に使用

③K,Ca,Mg濃度の低い透析液であるため,以下の場合に使用

a)K,Mg濃度の高い透析液では,高K血症,高Mg血症の改善が不十分な場合

b)活性型VD3剤等の薬剤の使用中で,血液透析による多量のCa負荷を必要とせず,Ca濃度の高い透析液では,高Ca血症を起こす恐れのある場合

c)P吸着剤として経口Ca剤を使用することにより,高Ca血症を起こす恐れのある場合

④長期投与で骨代謝異常→定期的に臨床検査を行い,活性型VD3剤投与等処置

⑤Al骨症の患者は,骨塩量が低下することあり→骨塩量を定期的に測定し,低下する場合はCa濃度3.0mEq/L以上の透析液を用いる

⑥A剤とB剤とを混合希釈した透析液は,調製後速やかに使用.

以下,人工腎臓用透析液【注意】共通事項参照.希釈後pH7.2~7.4

〈小児〉低出生体重児,新生児,乳児,幼児,小児は未確立 〈妊婦〉有益のみ(未確立) 〈高齢〉本剤の特性に

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